毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

バッテリーの仕事は27個のアウト 青学のレースメイクに見る野球の戦略 今週のダイジェスト

www.facebook.com

https://twitter.com/yakyucolumn

 

2018-1-1 バッテリーの仕事はストライクをとることでなく、27個のアウト 1球勝負の技

バッターが狙っているところにあえて狙っている球を投げ込む。失敗すれば痛打もあるかもしれないが、バッターの成功は3割。7割は打ち損じてくれると思えば、思い切って勝負に行ってもいいだろう。相手バッターのバットに当てさせないことが最高と考えず、三振が一番いいアウトではないと考えを改め、球数減らした1球勝負こそ勝利への近道という発想。

 

2018-1-2 魔物がひそむというよりスポーツはそもそもドラマ

甲子園には魔物がひそむなどと大げさな物言いをする。夏の高校野球は、高校生活最後の大会ということで地方大会を含めて精神状態が異常となり、多くのドラマを生み出す要素を含むので、このような言い方になる。そもそも、スポーツはドラマが起こるようになっており、それが楽しいから、やる方も見る方も飽きずに長年続けられる。それを魔物の仕業として、さらに焚きつけているということだ。昨夏は、魔物の存在は話題にならなかった。中村の記録ラッシュや逆転の多い試合内容が高校野球ファンを喜ばせたので魔物というよりドラマの女神がいたのでは。

 

2018-1-3 続・イチロー登場の衝撃 野球は総合力で勝つ

野球はチームスポーツであり、各ポジションにチームの力が最大となるよう選手を当てはめていく。適材適所に人材を活用する一方、同じ選手を複数のポジションに起用できない。大谷は、投げるということと、打つということで2つのポジションを任された。しかし、守備につき打線にも打者として加わる野手も2つのポジションを任されている。各ポジションの適性とともにチームの勝利にとってのピースとなるのが選手。そのためには、打つのは目をつむって守備力を優先するとか、逆に打力を優先することがある。守備力を優先するキャッチャーや足が遅く、守れないホームランバッター外国人というのが顕著な例だ。

 

2018-1-4 野球はチームの最高パフォーマンス発揮する人材配置 青学もチーム戦略のレースメイク

戦略とはレースメイクのことだ。このレースメークが駅伝の醍醐味。青学は、エースを8区に配置した。エースが8区などとは、これまでは考えられない戦略だ。要は、10人の合計タイムが一番短くなるようにする。それには、コース適性や性格がある。これまでは2区にエースを置くことが通常だった。今はタイムがかかり、一気に差が開いたり縮まったりする山登り5区にエースを持ってくる作戦もある。他のチームのあいつにぶつけたいとか、午前の早い時間が得意な選手などというのもあるかもしれない。青学は駅伝のレースメイクが頭に描いてあるので、往路で思い通りいかなくとも慌てず、復路で逆転を確信しており、往路2位の時点で勝ったと思ったことだろう。野球にもこの適材適所に配置し、チームの最高パフォーマンス発揮を戦略とする。

 

2018-1-5 野球選手に求められる体 駅伝なんかやってられるか

箱根は青学の4連覇が達成された。長距離を走るランナーは無駄な肉がなく、小さい選手が多い。野球は、体が大きい選手が優秀なので長距離を速く走ることはできない。長い距離のタイムが良いことは、野球に関しては自慢にはならない。むしろ、それは野球が弱いことを露呈しているようなものだ。野球で強くなるためには運動能力の高さが要求されるが、その能力は長い距離を走る能力ではないのだ。体をでかくする行為をし、パワーをつけ、強いスイング、強い球、といった基礎能力を伸ばすことは長い距離を走る能力を阻害するものなのだ。野球に長い距離を速く走る場面はない。

www.facebook.com

https://twitter.com/yakyucolumn

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP