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清原がデッドボールに怒り デッドボール特集、本当にピッチャーが悪いのか 今週のダイジェスト

2018-12-17 清原がデッドボールに怒り、バットを投げつけた

池山の方が西山より2つ年上だ。年功序列の球界で年下が年上の選手に殴るということはまずない。争いごとが少なくなり、仲良しこよしの傾向がある今のプロの世界ではもっとありえない出来事だ。それだけ冷静さを失った西山は、一瞬でカッとなり手を挙げてしまったのだ。清原がデッドボールに怒り、バットを投げつけた平沼も清原より年上だ。これも、一瞬で頭に血が上ってしまった。

 

2018-12-18 デッドボールは本当にピッチャーが悪いのか

デッドボールは本当にピッチャーが悪いのか。1つには競技性という観点からピッチャーは打者が打ちやすいところに投げてこそ良しとされ、ストライクというご褒美がもらえる。ストライクゾーンとは打者が打てる範囲に設定されている。これによって競技性が保たれる。2つ目に投げ損ないという観点からデッドボールのほとんどが意図していないところに行ってしまった球だ。つまり、ピッチャーには失敗の念があり、やってもうたという感覚になる。これらのことにより、頭に血が上っている打者にピッチャーは謝ってしまう。

 

2018-12-19 プロは打ちに行って、後ろの腕に当たってもデッドボール

後ろの腕に当たるということは打ちに行っているということで、バッターとしては、ストライクに見えているということ。スイングしに行って、途中で「あっこれは当たる!」と思ってもスイングは止まらない。避けているようにもスイングしているようにも見える動きでも体に当たってしまえばデッドボールと判定されることがほとんど。バッター自身が振ってしまった、と思っていてもデッドボール判定になる。バッターとしては恥ずかしい。ボールが見えておらず、スイングしたのにデッドボールをもらえるから。ピッチャーやキャッチャーは抗議する。今のプレーはスイングしていたじゃないか、と。

 

2018-12-20 ぶつけられてもバッターに非があるとする判定がある

それならば、そもそものデッドボールはピッチャーが悪い、デッドボールはピッチャーが謝るという認識に矛盾が生じる。避けなければ当たってもデッドボールでないのなら、打者に向かう球自体は別に悪いわけではないということになる。避けてに当たった場合に初めてデッドボールとなるなら同じようなコントロールミスでありながら、むしろ打者が避けないのが悪いということになってしまう。当たりに行ったのならいざしらず、避けなければ当たらなかったからと打者の未熟と判定されるわけだ。それなら、そもそもバッターボックスを通す投球そのものが悪いとは限らないという判断になろう。デッドボールでなく、ボールと判定するということはバッター不利の判定ということになる。つまり、バッターに非があるかのような判定だ。バッターボックスを通る球を投げておいて、ピッチャーが救われることになる。

 

2018-12-21 ピッチャーはどこに投げようと自由

ピッチャーがストライクを投げなければ、ボールという判定が下され、ペナルティを与えられる。4つ重なると塁をひとつ献上というペナルティ。ピッチャーがストライクを投げようとするのは、このペナルティが嫌だからだ。だから、ストライクを投げず、ペナルティを受けるならそれでもいいとピッチャーが考えるなら打席を通過するようなボールを投げてもいいのだ。この時点でボールというペナルティがあるのだから、ピッチャーはどこに投げようと自由という解釈ができる。バッターに当たればデッドボールというペナルティがピッチャーには与えられ、バッターにはテイクワンベースとなるのだから公平、平等と見ることもでき、ピッチャーが打席へ向かうような投球をしようが、勝手でしょとなる。

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