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ホームラン打者を欲しがる理由 テンポがいいと守りにくい球界の常識 リクエスト制度 外野フライゲッツー戦略 今週のダイジェスト

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2018-6-11 三振王でも一発ホームランの打者を欲しがる理由

球界の常識として、出塁して怒る味方はいない、出塁したのに怒られる選手はいない。つまり、打者は出塁さえすれば、100点満点の働きなのだ。その出塁の中にもワンベース、ツーベース、スリーベース、ホームランなどチームにとってはうれしさの増す出塁の種類はある。だが、とにかくワンベースでも出塁してくれれば、満点の働きだ。なのに打率2割5分のホームランバッターをなぜ必要とするか。出塁率の高い選手をなるべく並べるチーム作りの方がよくないか。それでもホームランバッターを欲しがる理由は、出塁しようと考えているバッターも100%その通りいかないということを前提に首脳陣は打線を組むから。

 

2018-6-12「ピッチャーのテンポがいいから守りやすい」はウソ

テンポがいいとは、テンポが早いことを言い、間合いが短く、リズムよく、どんどん投げ込む様子を言う。この芸当ができるのは、コントロールが良いということが条件になる。意図したところへ投げられるコントロールがないと、どんどん投げ込むことはできず、キャッチャーもピッチャーも考えることになり自然、テンポは早くはならない。典型なのが、上原であり、全盛期はコントロール抜群で球威があった上原は、考えるまでもなく、自分の持ち球を外へ、内へ、真ん中へとどんどん投げ込んでいた。また、江川もテンポが良いとされ、江川が投げる試合は試合時間が短かった。真っ直ぐとカーブしか球種がない上、パワーピッチャーだった江川は、ストライクで勝負する。球数少なく勝負できるピッチングスタイルゆえに、回が進むのが早かったのだ。地上波で放送していた当時、江川が投げると9時までの放送に収まったものだ。

 

2018-6-13「ピッチャーのテンポがいいから守りやすい」はウソⅡ

野手は考えながら守りたいということがある。1球、1球、ポジションを考え、どこに打球が来そうか、この場面での最適ポジションはどこか、リスクをとっても守るべきポジションはどこか。また、野手同士の意思疎通を確認し合い、カウントが変わるごとにポジションは変わり、野手間の意思疎通も変わり得る。ランナーの動きによっても変わるし相手ベンチの動き、サインが出たっぽいなとか、打者の打席内での変化に気づいた時も守り方は変わる。それなのにそんなに早く投げられたら考えられないよ、満足する守備ができないよと思う野手の方がむしろ多い。そんなに早く投げないでしっかり考えてポジション取りしていれば、あの打球も捕れたよ。ランナーが出れば、さすがにテンポを早くはしないが。

 

2018-6-14 プロ側はリクエスト制度で判定に関するひとつの答えを提言した

監督が審判にリプレー検証を要求するわけだが、テレビの実況は 「“リクエスト”が要求されました。」と言うケースがよくあった。この言い方はおかしい。そもそもリクエストは要求という意味。「リプレー検証が要求されました。」とか「リクエストです。」とか「リクエストがなされました。」とか「リクエスト(制度)を活用です。」でいい。

 

2018-6-15 外野フライを落としてゲッツーにするという新たな戦術

このケースは故意での落球ではない。しかも、捕球した後に落としたように見える。レフトを守っていた中谷に落球してゲッツーを、などという意識はまったくなかった。外野手がゲッツー狙いで、わざと落とすなどということはあり得ない。中谷としては不本意なプレーをしていることになる。球の持ち替えで落とした時、「おっと、早く返さなきゃ。」と慌てた感じで、すぐに拾い、内野へと返球している様子からもわざとでなく、ミスだ。つまり、これでゲッツーが完成するならミスをした方のチームが得をするというルールになってしまう。これが通用するなら、これを技術として取り入れることもプロなら考えてもいい。これを戦術とするのだ。方法はプロが考える。だってプロだから。そうなると、ルールの見直しが起きるだろう。インフィールドフライと同じことだ。中谷はバツが悪い。ミスしたのにうまくいってしまって、試合が終わったのだから。

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