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おめでとう大阪桐蔭 甲子園あとがき 吉田投げすぎ問題 必ず壊れるピッチャーの宿命 今週のダイジェスト

2018-8-21 2度目の春夏連覇は真のチャンピオンらしい戦い おめでとう大阪桐蔭

初回、立ち上がりが最も大事になる決勝戦。初回に大阪桐蔭が先制すれば、ワンサイドもあり得るところで、吉田は、いきなり1,2番を出して、1,3塁としてしまった。特に先頭を歩かせたのは痛い。ここから速い球を軸に、勝負所と中川、藤原を三振に切って取り、根尾を歩かせたあとのワイルドピッチで失点。さらに石川のタイムリーで初回3点。吉田はこの大舞台を楽しんでいるようだ。キャッチャーのサインを見ながら、大阪桐蔭の応援のバンドの音に口ずさんでいた。だが、ワイルドピッチとタイムリーで一気に不機嫌に。王者相手に先に点をやってしまっては勝ち目は薄い。大阪桐蔭相手に逆転するのはきつい。

 

2018-8-22 甲子園あとがき 野球なんてなくても死にはしない

中川は春夏連覇をして、敗けた選手以上の大号泣を見せた。昨年、自らのミスで先輩の夏を終わらせてしまった悔しさが、1年間の原動力となった。そしてキャプテンとして個性あふれるタレント軍団を引っ張っるプレッシャー。やりきって目標を成就した中川の涙には、こちらの心も揺さぶられ、教えられることも多い。有限の高校野球でキャプテンとしてチームを引っ張る経験は野球の技術の向上同様、有益な時間。人間の器を大きくし、考えること、感情を豊かにすることは技術の向上にも生きてくる。高校生のただの部活動のはずの高校野球という枠組みが、部活動などというレベルを超越した文化として、予期せず、大きなうねりとなった。野球を志した先輩の所業を継いできた100年間の選手たちのおかげで、大きな文化に発展した。

 

2018-8-23 吉田投げすぎ問題 毎年問題になりながら手を加えられないまま100年

しかし、暑さは、やっている側からすると、言われるほど気にならない。疲れたとか、もう投げられないとかは選手の口をつくことはあるが、暑くてできないなど聞いたことがない。暑い時期をずらして開催したとしても、暑い時期に野球をやらなくなるわけではない。夏だって、時期をずらした試合のための練習をする。同じことだ。そして、毎日、暑かろうが寒かろうが野球に打ち込む彼らは、真夏のたった1試合にくたばるほど弱くない。

 

2018-8-24 能力あるピッチャーは必ず壊れる宿命 ダルビッシュと大谷が投手生命の危機

そして、さらにケガはなってみないとわからない。壊れてみないとわからないのだ。打撲や裂傷などは、外部からの圧力で痛みを感じるから、誰でも想像でき、それを避ける行動をとれる。ピッチャーのケガは蓄積によるもので、発症しても気づかないことが多い。実はケガをしているのに、気づかず続ける。あるところで、なんかおかしいな?となる。でも、これは今日の調子が悪いのかな?とか、今日は肩の出来具合が遅いのかな?などと思う。そして、続けていたら、一旦痛みも感じなくなり、その出来事を忘れてしまう。でも、実はすでに故障しており、そこに気づかず続けることで、どんどん悪化する。この時点で遅いのに、本当に痛みを感じて医者に診てもらうときには手遅れとなりがちなのだ。

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