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見苦しい松坂 黒田は見事な引き際 タイブレーク制度 今週のダイジェスト

2019-10-7 松坂はまだしがみつく

中日ではカムバック賞を受賞し、復活だの、お帰りだの言われていたが、30代後半のピッチャーがチームに貢献したと言える内容ではない。若いピッチャーにチャンスを与えた方がよっぽど有益だ。松坂の人気にあやかって中日が使っただけだし、その子供だましのような起用に松坂ファンが踊っただけだ。全体を見渡して、自分の立ち位置を理解し、辞めるべき時に辞めるのがプロ。それを見事なまでにやってのけたのが黒田だった。一流であればあるほど、その引き際は大事だ。

2019-10-8 タイブレーク制度で気づいたことⅥ

タイブレークの裏は表が0の場合、送りバントでなく右に打つことがいい作戦。失敗確率の高いバントで1死1,2塁でゲッツーリスクより、1,3塁の形が良い。1,3塁からなら1塁ランナーを走らせてもいいし、相手も1塁ランナーは関係ないから警戒しなくなり、2,3塁の形が作りやすい。

2019-10-9 黒田の見事な一流の引き際

40歳を迎えた年齢でもう一度世界のトップで同じかそれ以上の仕事ができるのか、一年間自分のモチベーションと体力を維持させるだけの状況に持っていけるのか、自分がいることで若い選手の将来の妨げにはなっていないか、といったことが頭にあったのであろうと推測する。そしてそのシーズンが充実していればいるほど、来季にもう一度リセットするのは大変な作業となる。勝負の世界に身を置くわけなので、我々が感じる以上に大変なはずだ。やりたいだけで固執する見苦しい松坂とは対照的な思考だ。冷静に自分の立場と周りの状況を判断している黒田は状況を客観視していた。

2019-10-10 黒田の見事な一流の引き際Ⅱ

20億のオファーを断り、育ててもらった広島に恩返しをと考え、2年間ローテーションを守り、移籍後連続2桁をマークし、チームを優勝させてユニフォームを脱いだ。これぞ男の仕事。

2019-10-11 黒田の見事な一流の引き際Ⅲ

ヤンキースのローテーションピッチャーから日本に戻り、優勝に貢献した選手など過去にいない。この経験は、日本野球にはとてつもない財産だ。これを、広く日本球界に伝えるためにも若手に積極的に接してきたに違いない。球界にあらたな技術のひとつとして知らしめた”フロントドア”マエケンにその投げ方を教え、マエケンは新鮮な発見と言った。くすぶっている福井には、福井のもつ球をエグいと表現し、その球があれば、こだわっていい。そして、完璧に抑えることを目指さず、とにかくゲームをつくること、つまりクオリティスタートを心がけろと助言し、意識を変えさせた。コントロールの良い野村は、投球術を学び、打たせて取るピッチングに磨きをかけた。

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