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フォークはボール ボールは振らなきゃいい フォロースルーは飛距離に関係ない 辻の伝説プレー 今週のダイジェスト

2019-3-11 フォークなどほぼボールだからそもそも打ち返す必要がない球

変化球はボールになることが多い。ストライクを投げるのは、意表をついてカウントを稼ぐときや、内野ゴロを打たそうと動かす球などを投じる時だ。決めに行くときは多くがボール球であり、空振りを取ろうとする。そういう軌道の球は振らなきゃいいということになる。打ち返す必要はない。あいつのフォークは打てません。などと言ってもフォークなど、ほぼボールにするから、そもそも打ち返す必要がない球だ。

 

2019-3-12 ボールは振るな

振らなきゃいいのに何で振るのか。振ってしまう理由は、どんな球種が来るか、わからないからだ。そしてわからない打者には速い真っすぐが常に頭にある。凄い変化球と言っても、打者が恐れるのは速いストレートがあったればこそで速い、あるいは速く感じるストレートがなければ、ものすごい変化をする球も怖くない。たとえ打ち取られても打者はたまたまくらいに受け取り、次は打てるよと、負けた感はない。わかっていて空振りするのはストレートだ。ストレートがあるから変化球を振る。

 

2019-3-13 フォロースルーが大きくとも打球は飛ばない

飛距離が出るのはフォロースローが大きいからではない。ボールがバットに当たった後はケセラセラと考える方がむしろいい。フォロースルーが大きければ飛距離が出るなら、バントの構えをして、バットに当たる確率を高くして、当たったのを確認してフォロースルーを大きくとればいいことになる。フォロースローが大きいから打球が遠くに飛ぶのではなく、フォロースローが自然と大きくなるような、体の動きやバットの軌道をしているからだ。体の使い方がフォロースルーにつながったからであり、フォロースルーが大きいから飛距離が出るのではない。当たってからはケセラセラ。

 

2019-3-14 伝説のプレーはこうして生まれた。87年日本シリーズ1塁から突っ込んだ辻のホームイン

そして極めつけは、川相のカットの位置だった。クロマティの動きから辻の3塁進塁を諦めた川相は、1塁ランナーの2塁塁審を避けるカットラインに入った。つまり、左中間で捕球したクロマティと3塁に結ぶラインに動きながら、方向を変更して、2塁に近い位置になるよう脚を止めたのだ。そこで伊原3塁コーチは川相が右回りで1塁ランナーを気にする動きをしたらゴーさせようと瞬間的に思った。3塁で止まるだろうと思った川相が1塁ランナーの動きを気にして、3塁に目をやらないのを確認した伊原は回した腕を止めることなく辻を突入させた。

 

2019-3-15 伝説のプレーを生んだ清原の躊躇 87年日本シリーズ辻の走塁

清原が躊躇したことで、これは単に清原の暴走という印象を巨人に与え、巨人は、クロマティのプレーを突こうとしている西武の作戦だということに気づかなかったとされている。走塁に甘い清原のプレーだということで警戒しなかったと言われるのだ。これがノンストップで清原が突っ込んでいたら、西武はそういう戦略をもっているのだろうと警戒されてしまっていた。そうなっていたら辻のプレーは生まれていなかった可能性がある。本来、1度しか使えないはずのプレーをもう1度使えるチャンスが生まれたのだ。

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