2019-3-4 ONという存在は日本にプロ野球がある限り語り継いでいかなければいけない存在なんだ
エンターテナー・長嶋がデビューで4三振は結果的にプロを注目させるに効果があったということが言えそうだ。三振することで、さらに注目させるという芸当は、さすが長嶋と思わされる。そして、その後の活躍により、スーパースター・長嶋とともにプロ野球が発展していった。そこへ翌年、導かれるように王が入団する。長嶋とは全然、違うタイプの王は美しいフォームときれいな放物線を描くホームランでファンを魅了する。この2人が並び立ったことが、プロ野球の幸運だった。
2019-3-5 中段まで届くホームランを外野手が追いかけるのはなぜだろう
ずっと野球ばかりやって来て、ハイセンスな連中しか集まらないプロがスタンドに届くまで、その打球の着地点がわからないわけがない。スタンドギリギリに届く打球でも打った瞬間、だいたいわかるものだ。ピッチャーは打たれた瞬間、ホームランのほとんどをやられたと確信し、落ち込む。キャッチャ―も同様に、打たれた瞬間、ガックリ肩を落とす。それを目で軌道を追え、その勢いや角度、フェンスまでの位置も一番わかる外野手がわからないわけがない。
2019-3-6 ボウズが嫌だから野球部には入らないはいまだに言うのか
おしゃれボウズというものがあり、大人でもボウズにする今のご時世なら抵抗なくなったのではないか。女の子もボウズで、ちょっとヤンチャ風の男の子が好きと言う声は多いし。一昔前に聞かれた、ボウズがいやだから高校野球はやらないは言い訳だろう。やらない理由は3つのうちのどれかだ。厳しい練習、厳しい序列がつらい。そもそも俺の実力じゃあ通用しない。野球やるより、遊びたい。厳しさがなく、自由な時間もあれば、おもしろい遊びなのだから気楽に入部するだろう。
とりわけ、高卒ルーキーに目が行くのは、10代の若者が大人に対してどう戦うか魅かれるのと、何より高校野球の人気がそうさせている。高校野球の人気は、大人はかつて自分たちも経験した青春時代に一生懸命、打ち込んでいる姿に、自分を投映したり、懐かしんだり、あるいは親の目で見つめ、がんばれと言いたくなるからだ。子供たちはお兄さんたちのかっこいい姿に羨望の眼差しで食い入る。
10代の思春期に野球を志した仲間と濃厚な時間を過ごしたことで、特別な仲間意識が芽生える。そこで、敗ければ終わりという同じ条件の下、敗けてしまうと、その瞬間、チームのすべての3年生は退場を命ぜられる。誰一人として、2度目のチャンスはない。これが当事者はもちろんのこと、その場にいる、その場を目撃する者に涙をもたらす。
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