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球数制限問題 助っ人という言い方 今週のダイジェスト

2019-4-22 球数制限問題Ⅳ

毎日、暑かろうが寒かろうが野球に打ち込む彼らは、真夏のたった1試合にくたばるほど弱くない。実際、グラウンドは土と芝生であり、その上に水をまき、建物に囲まれているわけではないので風が通る。そして、野球は攻撃している時、順番がこなければベンチの日陰で休める。さらに野球は、全力疾走している時間は1試合で数十秒。だから腹が出ていてもできるし、プロは毎日、試合が出来る。ピッチャー以外はどうってことない。

 

2019-4-23 球数制限問題Ⅴ

やっている方は何のためにやっているか。まずは野球というスポーツを知り、その面白さを知ったから。何が面白いか。勝つ喜び、練習した成果が出る喜び、仲間と勝つ喜び、負けて共に悔しがるつながりを知るから。やっている時点で教育は完了していることになる。そして続ける理由はひとつ、勝つためだ。勝つためにやっている。その先に仲間との紐帯、敗れたものに対するリスペクト、応援してくれる人への感謝ということになる。だから勝つための活動を進めていいのだ。その場に青春を燃やす高校生にとっては、人生そのものだ。そして野球から学んだことを人生に生かすことも、高校野球の存在意義。

 

2019-4-24 球数制限問題Ⅵ

この問題を取り上げる時、所詮は高校生の部活動だということを忘れているところがある。たかが高校生の部活動なのだから、多くの規制や変更を取り入れてもいいという判断がある。それは、甲子園にこだわる必要もないし、夏にやらなくてもいいし、そもそも全国大会でなくてもいいという判断すらある。しかし、そんなことができないくらい、巨大となってしまった高校野球コンテンツ。また、逆の見方をすれば、プロ野球選手養成のために高校生の部活動があるわけではないのだから、球数制限など考える必要もなく、教育の現場である各チームにおいて、選手の体をケアする独自の方針を立てればいいということも言える。エースにチームの命運を託し、エースは、そこで野球生命のすべてを燃焼することだって、構わないという判断もできる。

 

2019-4-25 球数制限問題Ⅶ

これまで何度も記してきたが、高校球児は夏に甲子園でやりたい。やっている本人が暑さが気にならず、甲子園でやりたいと思っているのだから夏の開催でよく、時期をズラす必要はないし、ドームでやる必要もなく、ナイターも必要ない。焦点はピッチャーの連投を回避するということだけ。甲子園では、1日1試合か2試合にして、翌日は休みにする。つまり、甲子園大会の試合は、1日の試合数を減らし、1日おきにやれば、大幅に問題解決に前進する。球数制限を導入するよりは、大会自体の伝統や質は保たれるだろう。

 

2019-4-26 最近は聞かれなくなった助っ人という言い方

その頃の❝外国人選手❞、つまり❝助っ人❞は野手が多かった。野手というより、バッターだ。長距離砲にクリーンアップを打ってもらうというもの。1球団で抱えられる数が増えたからということが大きな理由ではあるが、今も、外国人には長打を期待して獲るものだが、ピッチャーの数はかなり多くなった。そして、日本の野球が知られることになり、日本の野球の質が高く、やりがいがあることに気づき、さらにビジネスとしても市場価値がとても高いので、助っ人としてではなく、望んでやって来るようになった。

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