2020-12-7 ケガさえなければ・・、本来の調子にない、それが実力です
名選手ほど体を酷使するのでケガをする。高い実績を残した選手でも体にケガや不安を抱えながらプレーをしている。ケガをしていない選手などいないのだから、ケガで満足できないプレーをすることは不運ではない。それも実力だ。ただ、ケガでも不慮の事故は不運と言える。たとえば、事故に巻き込まれるといった不可抗力での事故だ。桃田が海外で試合後のバスで遭遇した事故は不運だ。あの事故の傷は痛々しかった。また、表現の仕方で、結果が出ない選手のことを「本来の調子にない。」とか「状態が上がって来ない」とか表現するが、その現状がその選手の器だ。不調はない。好調があるだけだ。結果が出ないことは不調ではない。
2020-12-8 野球はピッチャー次第のスポーツ ピッチャーが換わるだけで昨日大勝、今日大敗
野手8人をイチローでそろえても、ピッチャーが大量失点したらコールドゲームがあり得る。すると、8人イチローがいるチームに、どんなチームを相手に持ってこようとも実力差があるという判断になるわけがないので、コールドゲームが則、実力差の開きということが当てはまらないということになるわけだ。プロで20点近く点を獲った次の日の試合は全然点が獲れず、敗けてしまうなどということがあるのはこれのせいで、野球はピッチャーでリセットされるからだ。先日、川崎フロンターレが優勝を決めた時の星取りは30試合で24勝3敗。勝率は8割にのぼる。プロのペナントレースで8割も勝つなどということはまずない。サッカーでは連勝が可能だが、勝敗のカギをピッチャーが握り、毎日同じピッチャーが投げられない野球では同じチームに昨日大勝、今日大敗ということがあり得る。
野球は一発で点が入る。つまりホームランで点が入る。サッカーはロングシュートが決まる可能性は、野球でホームランが出る可能性よりかなり落ちる。ロングシュートは距離が長いうえ、入れなければいけない枠が決まっている。どんな弾丸シュートも枠から外れれば意味がない。ホームランはレフトポールからライトポールの間100メートル先へ落とせばいい。高く上がった打球は誰も捕ることはできない。邪魔する者がいないのだ。しかも、ロングシュートは1点にしかならず、ホームランは4点まで可能性がある。さらに、ホームランは1試合で何本も出ることが多いものだ。
ヒットになるところに野手がいれば、ヒットにはならない。ホームランになる球もそこへ投げなければホームランにならない。ホームランになるような球を投げざるを得ない状況を作ったからホームランになる。一瞬の迷いや決断が塁の奪うか、防ぐかにつながる。中継プレーの巧拙で記録に表れない失点が増えるか減るかが決まる。狭殺プレー、カバーリング、打順、代打、エンドラン、バント、選球、ゴロゴー、etc..
2020-12-11 2020年高校野球 練習量は減ったけど野球レベルは下がったか
練習ができないとは言え、それはいつも集まっているグラウンドで皆でできなかったというだけでやれることはどこにでもあり、工夫をこらした練習をこれも独自でかんがていたものだ。だからこその独自大会か。上手くなる、強くなるのは練習量に比例しない。必要なのは、体力、経験、情報だ。練習量に比例して強くなるならそれだけやればいいだけだから。体力、経験、情報を計算して、実地練習ではこれが何に役立つのか、何のためにやっているのか、ということをいちいち考えることだ。
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