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一匹オオカミのプロ 俺がルールブック 子供の頃からエースで4番 カバーに走るは誰でもできる ダイジェスト

2020-3-2 プロの一匹オオカミはいつでもかみついてくる

若いうちに自分から辞める選手はいない。何も成し遂げていないのに、チームが契約をしてくれないと言わないうちにやめるわけがないから。自分から引退する選手はいないが、そんな選手がいたら面白い。歳を行って、トライアウトにすがるとなおさらかっこ悪い。いらないとわかったら、きっぱりと、そして愛想をつかすくらいに去って行ったらかっこいい。トライアウトやら自由契約やら、勝手に作られた仕組みに従順なところが一匹オオカミに相応しくなく感じるわけだ。

2020-3-3 行ってこいストライクに流れアウト

昔は、いわゆる、“いってこい判定”、“流れアウト”といったものが公然と認められている時代があった。今も、ストライク、ボールにはあるだろう。俺がルールブックだ、のセリフは名言とされる。判定による機微もエンターテインメント野球にはひとつの演出として楽しんだ頃があった。情や雰囲気で下される判定とそれに不服とする指揮官との小競り合いを楽しんだ時代だ。金田や星野や上田のようなシーンはもう見ることはない。まあ、みっともないからそれでいい。昔は怒鳴ったり、殴ったり、蹴ったり、審判の説得にも頑として聞き入れず、コミッショナーが説得に乗り出すこともあった。

2020-3-4 一切バットを振らないと決めて打席に入る

点差が離れた場合、打ってとるしかないとか、ここは打つしかないという言い方を解説される。この場面で作戦はない、打つだけ、とか。しかし、打つことは攻撃の1つの手段なだけだ。それしかないなどということはない。しかも、打つと言うのは成功3割の確率が低い作戦だ。こういうケース、打者としてはアウトカウントを増やさないというのが仕事になる。そのためにはヒットを打つことだけが仕事ではない。フォアボール、デッドボール、セーフティバント、振り逃げ、相手の守備の弱点を狙う、インターフェアなど。最初からフォアボールを狙うのなら、一切バットを振らないと決めて打席に入ることすらあり得るのだ。打つしかないという言い方をするのは、その他の作戦を知らないだけだろう。それまで見たことがない、あるいは経験したことがないから考えつかないということだ。

2020-3-5 子供の頃からエースで4番♪

岩瀬、浅尾、斉藤隆は大学からピッチャーをやりだしたと聞く。プロでも1流となるくらいの実力がありながら、その頃にやっとやることになったのはどういう事情なのだろう。野球はピッチャーを欲しがるのだから、少しでも適性があれば、もっと早い時期からやりそうなものだ。しかも、野球のレベルが下がるほど、適性度が低くても多くの選手がピッチャーを経験するものなのに。体の成長とともに力強さができて、日々の野球への取り組みで体が鍛えられ、打者を抑えることができる球を獲得できたということだろうか。

2020-3-6 プレーのミスはどんなにうまい選手でも起きるが、カバーに走るは誰にでもできる

怠惰は記録に残らなく、記録に残るのはボールの行方を決定させた選手になる。しかし、大罪は走ることを怠った選手の責任。プレーのミスはどんなにうまい選手でも起きるが、怠惰はなくすことができる。一か八かのプレーをする選手をフォローすることがチーム競技となる。起きうる可能性があるプレーや味方の力量からのプレーを予見してその動きに合わせられることがチーム競技だ。それらを感じられる選手が周りにいることは傷口を大きくするだけでなく、高度なプレーを生む。

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