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相手に合わせた打線を組む 右対右、左対左 好打者とは誰を打ったか リクエストは審判の勝ち今週のダイジェスト

2020-6-22 プロ野球開幕 2020

開幕戦、阪神はピッチャーとキャッチャーを除く、7人中6人を左打者が顔を並べた。先発ピッチャーが分かっているのだから、当然相手に合わせた打線を組むべきで、好打者でも右対右、左対左になると、打率は落ちるのだから、こういう起用こそが勝利に直結する。この戦い方を徹底するチームはまだいない。

 

2020-6-23 右対右、左対左では勝てない

開幕3連勝とした巨人は、開幕戦で逆転ホームランの吉川を3戦目、スタメンから外した。それまでの2戦は、ホームランを放ったとは言え、1安打3三振で3戦目は左ピッチャーが先発だからだ。吉川は若手で、まだ完全なレギュラーではないから、やり易い。左ピッチャーが出てくれば、代えちゃうよ、と。これが、レギュラーで、これまでチームに貢献してきた選手だと首脳陣は気を使う。だが、主力にもやっていい采配だ。やるべき采配だ。いずれはこの、相手によって選手を代えるのはもっと大胆に極端になることが定石となる。これだけ、情報収集に力を入れ、データ分析が進んでいるのに遅いくらいだ。

 

2020-6-24 好打者とは誰を打ったのかが決める

実績は、数字で見ることが多いのだろう。MLBで何割打った、ホームラン何本、とか。それよりもどんなピッチャーを打って来たのか、どんなピッチャーは打てないのか、が大事になる。違う野球でいくら打っても、ここでも同じとはならない。力勝負で来るリーグでいくら打とうと、左をあてられたら終わり。慣れればとか言っていても、序盤の星を落として、優勝から遠ざかれば、後からいくら打とうが役立たずということになる。そういう契約に縛られて、敗因に挙げられない外国人起用というのは今までもあったのだろう。

 

2020-6-25 リクエストで覆る判定は実は少なかった

昨年は561回、試みられ成功率は3割程度。トップがロッテで、それも4割に満たないそうだ。本来は、成功確率は高くなっていいように思われる。上記のような理由が率を下げているとは言え、制度を使うということは、判定に異議を唱えるということなのだから、根拠を持つだろうし、リプレーを持ち出すまでもなく、半分以上は、リアルタイムの映像でも、その判定は違うとわかるものだ。判定を下すのは審判1人。それに対し、異議を唱える方は、アウトかセーフかを最もわかっている当事者である上、味方ベンチには「おーい!」などという掛け声をかける大勢がいるわけだ。審判1人に対し大勢で異議を唱え、しかも、その大勢の目はプロの目。これは、覆る方が当たり前に思えるのだが、成功率が3割とは不思議だ。

 

2020-6-26 審判は1度で非難の的 リクエストは発動しても成功率3割 ベンチの目は節穴か

審判が判定を間違えると、恥ずかしかったり、ファンから非難の的になったりするのに比べ、要求する側は失敗したところで、恥ずかしい思いはしないので、気楽だから、というところが、反映されているのだろうか。この成功率で見たら、プロの大勢の目で3割程度のところの微妙で難しいところを審判は7割の力を持っているとも言える。プロの仕事を果たしていると言えそうなところだが、判定ミスがひとつあると目立ち、矢面に立たされる審判は、10割成功して当たり前の胃が痛くなる仕事だ。

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