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リクエスト 機械の導入はどんどん進む 21歳安田DH 勝負の世界での身の引き際 今週のダイジェスト

2020-7-13 リクエストは「要求」

「リクエストを要求」という言い方をしてしまう実況の思惑としては、“リクエスト”という制度としての名称を言っており、したがい、“リクエスト”という制度を“要求”という意識を内包している。つまり、「監督は、申告敬遠を審判に告げました」と同じ意味で、「監督は、リクエストを審判に要求(告げ)しました。(ました)」という意識なのだ。アナウンサーによってはこの辺を注意して実況し出した感がある。「リクエストを・・」と言った後に”要求”と続けそうになったら、間を開け、言葉を呑み込み、絶対に「リクエストを要求」とは言わないと、敏感な人がいるように思われる。

 

2020-7-14 機械の導入はどんどん進み、ストライク、ボールの判定にも及ぶことになるだろう

リプレー検証が導入されるにあたり、議論の中に審判の権威を棄損するなどという懸念をしていたが、現実となった今、そんなことを言っている人はいなく、杞憂に終わった。というより、その時点でもそんなことにこだわる人が出てくるなどいないことはわかっていた。機械に頼ることで、味気なくなるということも言われた。リクエストが導入されて以降、味気などという声は聞かないように思う。もとより判定に味気などいらない。テクノロジーに頼ると、皆が納得し出したので、それまで何十年も騒いできた権威だの、威厳だの、抗議だの、提訴だのが一気に沈静した。威厳だのと持ち出していた審判側や主宰側ももめ事が減り、責任が軽減されて、ホッとしていることだろう。

 

2020-7-15 21歳の若者、安田がDHで7番

DHというのは、打つ専門だ。普通は打撃に優れた長距離砲、特に外国人が担うもの。もしくは、ベテランで、守備力が衰え、脚がない選手が担うものだ。そうなると、中軸を打つためにここは使いたいはずなのに、安田は7番での起用だ。つまり、打撃力に優れていなく、守備力がないから使うとしたらDHしかないということになる。そこを、21歳のまだまだ、動き回らなければいけない若者がここを占領していては、チームとしては、もったいない使い方なのだ。将来への期待の表れ、または、ドラフト1位の投資をなんとかものにして回収しなければいけないチーム事情が如実に示されている起用法だ。

 

2020-7-16 勝負の世界で1人が勝ち続けるということはあり得ない

勝負の世界で1人が勝ち続けるということはあり得ない。だから、どこかで辞める決断をする。衰え、負けたら辞めるという判断があり、それはいい決断だ。個人スポーツは、それがやりやすい。辰吉は、プロデビュー以来、連勝を重ね、負けたら辞めると公言していた。ところが、負けても続けることを言明すると、二枚舌と揶揄されたが、「ほっとけ、俺の人生だ」と、一蹴した。これに、もともと辰吉へのあこがれの念を持っていた畑山は、シラケた。そして、何度負けても続け、どんどん衰えている辰吉に毒づいた。「昔は強かった。速いし、かっこいい」だが、「簡単に勝てる」とこきおろした。

 

2020-7-17 引退の潮時

黒田は、球団のみならず広島ファンさらには野球ファンから恋われて、20億のオファーを断り復帰、育ててもらった広島に恩返しをと考え、2年間を共に2桁勝って、ローテーションピッチャーのままだった。優勝させたことで責任を果たしたと身を引いた。男の仕事を完遂させて、引退はかっこよすぎた。

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