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練習していないのに1年生キャッチャー誕生 野球に時間制限のナンセンス 振り回された高校野球 防御率の印象操作 今週のダイジェスト

2020-8-17 高校野球東京大会 2時間20分の壁

この夏の東京大会では2時間20分を超えたら、新しいイニングに入らないというルールがあった。本来、野球のルールで時間制限を設けるのはナンセンスだ。一球、一球に間がある野球では、ボールが動いていない時間の方が長い。つまりプレーをしている時間の方が短いのだ。だから、考えたり、駆け引きをしたり、読んだり、している時間の方が長い。したがい、この時間を長く使えば、試合時間は長くなる。タイムを要求したり、牽制をしつこくしたり、攻守交替をゆっくりしたり、ということで時間が稼げる。ピッチャーが投げないと、試合進行ははかどらないから、ボールを持ったピッチャーが時間を使う権限の多くを持っている。だから野球は9イニング制を敷いている。時間で区切るゲームとしてそぐわないのだ。

 

2020-8-18 混沌の高校野球

1球のボールで展開されるゲームではベタベタ皆が触る。バットもみんなで触ってベタベタ。あらゆる道具、あらゆる場所をみんなで触りまくり。競技をやる以上避けられないことだ。その中で、ハイタッチは禁止とは、笑わされる。そして、喜び勢い余って、ハイタッチはしてしまう。それでも咎められることはない。プロでも禁止されていながら、平気でやっているし、抱き合ってさえいる。高校野球も優勝チームは例年通り、マウンドに集まり抱き合っている。試合に集中、熱中していれば、今まで通りの行為をやめられない。タイムをとってマウンドに集まる。ベンチでは狭い中で大声を出す。優勝を決めれば、マウンドでくっつき合う。負ければ涙に暮れ、目標を達成できれば感涙するから服や腕や手で目をこすってしまう。そんな中で、閉会の表彰ではソーシャルディスタンスとか言って、間隔を開けていた。その後の記念撮影では、もっと詰めて、と大人数が密着していた。こんなバカバカしいことに付き合わされる選手たちは、甲子園を取り上げられた。この混沌とした光景を見るたびに、甲子園大会は普通にやればよかったものだと再認識させられる。

 

2020-8-19 防御率で印象付ける数字の作為

例えば、年間30登板で6回を投げる回数は20試合としよう。この20回で半分の10度を1失点としたら防御率は4.5点となる。または、年間30登板で6回を投げたことが3度として、3度0点で抑えれば、防御率0点、4度目に2失点してしまえば、防御率4.5と全然、印象の違うものになる。防御率は9回を投げた場合に失点はいくらかという指標だから、そのイニングに防御率を持ってくるのは悪く見せるためだけの作為。

 

2020-8-20 物理的に左ピッチャーを苦にしないということはあり得ない

球界屈指の左腕セットアッパーにルーキーで実績のない左打者を充てるというのは好結果は全く期待できない。まさに宝くじという状況だ。この場では何度も記しているが、攻撃側からすれば、左ピッチャーには右打者がいいのだ。これからは、もっとシビアにアウト1つを獲るために、塁をひとつ獲得するためにこういう起用が顕著になる。よく、左の好打者に、左ピッチャーを苦にしない。などと言うことがあるが、物理的に左ピッチャーを苦にしないということはあり得ない。左ピッチャーを苦にしないのではなく、他の左打者より左ピッチャーを打っているということなのだ。右打者と比べれば、確率が落ちる。

 

2020-8-21 東海大菅生のキャッチャーは1年生

キャッチャーなので、上級生が務めがちだ。そこへ1年生がマスクを被ると、気の使いようは半端ないだろう。しかも、今年はこんな世情なので、入学以来1年生キャッチャーはチームの上級生と共有する時間は少ないはずだ。練習量も通常よりはるかに少なくなっている。そんな中で1年生キャッチャーを擁して、西東京を制した。これは特筆されることだろう。

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