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横浜高校と東海大相模 大卒9位指名の佐野 澤村3三振 坂本3連発 今週のダイジェスト

2020-9-7 高校野球が紡ぐ、伝統のドラマは尽きない 神奈川の両横綱、横浜高校と東海大相模のドラマ

2年生8人の横浜高校に負けて以来、横浜高校に勝つことを意識して、冬を超え、夏の1戦に賭けてきた。前年がレギュラー8人2年生だったのだから今夏、そのレギュラーメンバーがそのまま残るわけでさらに手ごわいチームになっているだろうと予想できる。東海大相模としては、さらにパワーアップしてくるにちがいない横浜に勝たなければならないのだ。そして準決勝でぶつかったこの神奈川横綱対決に東海大相模は勝ち、選手は目標を成就し泣きつくした。

2020-9-8 大卒9位指名の首位打者 横浜4番打者佐野

佐野の例はこの説に真っ向、反例と言えるだろう。プロになることができるので、それはアマチュア時代から野球はうまく、実績がある。佐野も名門高校、名門大学でアマチュア時代から実績がある。そして伯父には佐々木がおり、ハナから素養はある。だが、大卒のドラフト9位は異例だ。ドラフトで全体の87人中84番目、セ・リーグでは最後の指名というほどプロのスカウトの目には留まらなかった。しかも、明治のOBでもあるGMの高田がいたからというコネがあった。他のチームの多くはきっとノーマークだったのだろう。

2020-9-9 最強を決めるのはトーナメントかリーグ戦か

高校野球ではトーナメントなのでベスト16のチームが本当の実力上位16にはならないことになる。山の妙があるので、初めの方で優勝候補がつぶし合えば、漁夫の利を受けるチームが出てくる。毎年、躍進する無印チームが出るのはトーナメントだからだ。シードを採用していない大阪大会では、2015年夏、4連覇を狙う大阪桐蔭と、その前の年、センバツ準優勝の履正社が、初戦でいきなり横綱対決となった。こうなれば当然、上位には対戦相手に恵まれたチームが浮上してくる。また、トーナメントの一発勝負では実力上位のチームが相手の情報を持たずに戦い、敗れるという場合がある。10回対戦すれば9回は勝つであろうと思われるチームでも、その1回が大一番の夏の大会になるというケースだ。逆に、実績のないチームでも毎年メンバーが変わる高校野球では、その代に好選手が集まり、強くなるということもある。

2020-9-10 澤村3者三振スタート

この試合はフォークが効いていた。風が強いロッテの本拠地千葉マリンはフォークがよくブレーキが効き、おもしろういように打者が振ってくれる。フォークを武器にする澤村には、これは利点として働く。特に、中継ぎで使われることになれば、三振が欲しい場面が多くなるので、フォークに頼ることができ、そのフォークを意識する打者は速い高めのストレートも振ってくれる。ただ、澤村はコントロールが悪い。コントロールという点では無風のドームの方がいいだろう。速球派なだけにストレートの威力も落ちることになる。フォークに自信を持てば、精神に余裕が生まれ、腕を振って投げることができ、少々のピンチでも思い切って投げることができるだろう。そうして、自信を積み重ねればさらに相乗効果が生まれる。

2020-9-11 坂本3連発 2000本安打どころか3000本へまっしぐら

2000本を目前に脂がのりきっている感がある。たいがい、2000本に近くなる頃は晩年であり、成績下降の中、たどり着くということが多く、レギュラーから外れ、それでも大記録をチームが達成させようと、出番をつくるというものだが、坂本は選手としての充実している時に、2000本を超えていく。それは、坂本が高校卒業してから速い時期にレギュラーとなり、大きなケガもなく、毎シーズン、レギュラーとして活躍してきたから、ヒット数はハイペースだからということだ。ショートで早い時期からコンスタントにレギュラーを長く務め、ハイペースでヒットを重ねていくという至難をこなしてきたことは賞賛される。この分なら3000本安打、張本越えも期待できる。これを特に脚が速いわけでもない右打者でショートの選手がやったら、大変なことだ。

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