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星稜と小松大谷 桐光と横浜 夏のドラマ 藤川引退 松坂は 今週のダイジェスト

2020-8-31 行ってしまった球児の夏

神奈川大会では王者・東海大相模を倒すことを目標にチームをつくってきた相洋が初の決勝進出で8回2死まで3点リードと追い詰めた。ピッチャーの替え所次第では勝っている試合だった。初めての東西チャンピオン決戦となった東京大会も逆転サヨナラで決着するというドラマがあった。東東京も西東京も決勝は延長サヨナラによる決着だった。これらの試合で勝ったチームも負けたチームも多くの選手が涙を見せ、その涙はしばらく止めることができない選手ばかりだった。

 

2020-9-1 星稜と小松大谷の3年に渡る夏のドラマ

星稜の7点目となる1,3塁からの内野ゴロはゲッツーか、とも思える微妙なタイミングがセーフ判定。8点目となるヒットに3塁を狙った1塁ランナーのタッチプレーも微妙なタイミング。コールドの件と言い、勝負というものは、ちょっとしたわずかな差が結果を大きく変える。すると、今度は大逆転を喫した同じ相手に、2015年、小松大谷が9回3点差を逆転サヨナラでやり返す。前年、味わった8点差をひっくり返されるという屈辱をその時マウンドにいた2年生・木村がエースとなり、先輩の分まで意地をみせた。小松大谷は、悔しさを忘れない様、8点差逆転負けの新聞見出しを練習場に掲げ、雪辱を期していたそうだ。さらに3年連続の顔合わせとなった2016年は6点差を追う小松大谷が9回に反撃、2点を返し、またか、と思わせるドラマは8-4で星稜が逃げ切り、前年の雪辱をここでも果たした。高校野球は、毎年、メンバーが全く変わっているのにこの闘いは、ドラマと言うしかない。

 

2020-9-2 桐光・松井と横浜高校の3年に渡る夏のドラマ

最後の年となった松井はそれまで見せることがなかったチェンジアップを武器に加えてより手強い相手になっていた。それでも打倒・松井に研究を重ねた横浜は2本のホームランを含む4得点で松井を破り、その勢いで甲子園出場を決めた。この時の2本のホームランを打ったのが、現・日ハムの浅間と同じく日ハムで、兄貴もプロ野球選手の高濱。この時、浅間はホームランを打つと塁を回りながら大いなる咆哮を見せた。それだけ、打倒・松井に執念を燃やしていたことがわかる。横綱・横浜のプライドとして、絶対に松井を破ると、研究を重ねたそう。この時の横浜には相手は松井しか意識していなかったほどだった。さらにこの因縁は翌年にもつづく。

 

2020-9-3 40歳松坂世代に名球会なし 藤川引退

プロの1軍レベルの球は投げられるは投げられるのだろう。だが、1軍レベルではダメなのだ。かつてのスターとしてのイメージがある。その1軍レベルの球でどれだけ、チームに貢献できようか。1軍レベルの球というだけなら他にもいっぱいいる。それなら若い方にチャンスを与えた方がいい。40歳ならその若手をも超越していなければ使わない。その超越は球威や質だけでなく、経験や投球術でもいいのだが、チームへの貢献、チームの将来を考えた時、同じレベルの若い奴を使った方がいいという判断になる。藤川に今のボールで若ければ球団も慰留するだろう。

 

2020-9-4 藤川は惜しまれ引退 まだいる松坂 復帰を言明する人達

藤川引退について記した。40歳で一線を退く発表をした一方、春先は球界復帰を訴えている新庄がいた。自由契約になり、誘いを待ったもののどこからも声がかからず、惨めな引退を迎えるかつての一流選手がいる。工藤、中村紀、駒田らは、大きな実績があるのに引退試合を用意されなかった。これは晩節を汚したと言え、自分の置かれている立場を理解できていないということだ。球界全体を見渡し、自分の立ち位置はどこになるか、そして、獲得してもらえる場合は一流の働き場所しかないということになる。お呼びがかからないのはそういうことだ。

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