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投手起用で勝負は決まる 汚い回転のファストボール ちょっと動かすと最高の変化球 ハンカチのおかげ 今週のダイジェスト

2021-10-4 27個のアウトをとるための投手起用 和歌山東の会心の戦略

夏の覇者・智辯和歌山を相手に中盤から要所で左打者には左ピッチャーを充て、また先発したエースが投げ、今度は別の左ピッチャーを左打者充て、と3人のピッチャーを駆使した。リードを守るために中盤以降の残りのアウトをどうとるか、という戦い方をしたのだ。この県立和歌山東高校は相手の方が格上だから勝つためにはこういうやり方だと考えぬき、実践した。勝つためにどうしたら相手が嫌がるか、どうしたら確率が高まるか、ということで可能性のある戦法を選択したのだ。

 

2021-10-5 きれいな回転の良い真っ直ぐと汚い回転の良いファストボール

WBCでアメリカのパワーピッチャーが放る動く球は日本の打者は全く対応できなかった。速いうえに動くから芯に当たらず詰まらされてばかりで、力があるから野手の頭を越えないし、間を抜けない。先日のオリンピックではMLBの一流ピッチャーがいなかったのでこの手の球がなく、日本の打者はフルスイングができた。したがい、恐怖がなく優勝できた。

 

2021-10-6 速い球を予想して遅い球はわかってからでも対応できる

もし、腕が緩んで速い球が来たら、反応できず必ず振り遅れる。打者は速い球と思って緩い球が来ても拾うことができる。緩い球と思っていて速い球には反応が遅れる。たとえば、バッテリーにサインミスがあった時、キャッチャーが変化球を要求してピッチャーが速い球を投げると、キャッチャーは反応が遅れ、捕ることができない。逆の時はミットが間に合うので捕ることができる。

 

2021-10-7 打者がおいしいと思う球をちょっと動かすと最高の変化球

変化球は打ちごろの球がジャストミートから少しズレると効果がある。打者がおいしいと思う球、いただき、と思った球が少しズレてくれると凡打になる。この球があれば、球数少なく済み、多く登板でき長く選手生命がつづく。速い球に磨きをかけるより、これを修得し、思うがままに操ることが出来れば、ピッチャーは楽になり、長い期間活躍できるだろう。

 

2021-10-8 ハンカチとはもう言わなくなったけど15年現役はハンカチのおかげ

斎藤が全国に知られることになる2006年の夏。西東京大会の決勝では日大三相手に延長10回表、斎藤自身のバント処理3塁悪送球で勝ち越しを許し、3連覇中の日大三が4連覇で甲子園か、と思われたが逆転のサヨナラで甲子園出場を決めた。その大会で早実は都立校にも1点差の試合で苦しめられた。斎藤がここまでのスターになるには高校野球という日本の文化によるもので、さらに一発勝負の高校野球で、ギリギリを乗り越えてきたということが言える。勝負にタラレバはないとはいえ、本当にどっちに転ぶかわからないものでそれは運と言っていいものだ。ハンカチ、予選での勝ち上がり、と”もっている”ことは間違いないストーリーだった。

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