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勝負の世界では同じ実力なら若い方を使う 桑田コーチ 73番 やった人が必ず成果を出すとは限らない 今週のダイジェスト

2021-2-8 目標によってチーム作りは変わる 勝負の世界では同じ実力なら若い方を使うⅢ

しかし、これもチームの方針だったのだろう。先発した左ピッチャーから、この10番のピッチャー、そしてエースナンバーのピッチャーを駆使して勝ち上がるチームづくりをしたのだろう。だから、傍目にはもう少し引っ張った方がいいと思えたものだが、そこはこれまで培ったチームづくりと、勝ってきたパターンにこだわったのだろう。1年生の時からのチームづくりだからだ。高校野球は夏が終わると新チームが始動する。そこから1年間、チームとして戦っていくわけで、1年生として入部してきた選手たちが中心となる頃を見据えて、2年4か月をトータルでチームづくりをするのは難しい。しかし、この思い切った戦略をとれば、他のチームより2年以上のアドバンテージは大きい。

2021-2-9 有限の高校野球 勝負の世界では同じ実力なら若い方を使うⅣ

高校野球は終わってみてから、あーすればよかったとか、こうしておけば、ということが数多い。高校生の10代の時の感性や知識で野球をやっていても未熟なことだらけだからだ。新チームになり、1年間で仕上げるにはやりきれないことや気づかないことが多すぎる。チームづくりを入部当初から2年4か月後に焦点をあて、そこを他のチームより1年以上考え、修練できる時間があるとなれば、そのアドバンテージは大きい。目標を2年後に最強にするとすれば、王者・東海大相模をも喰うチームが出来上がる。

2021-2-10 桑田コーチ 73番

原も藤田が監督1年目に4球団競合から引き当てた人材だ。この時の藤田が49歳。原は60を超えた。藤田の第2次政権の時が58歳。桑田がもうすぐ53歳。昭和一桁生まれの藤田に桑田もだいぶ近づいた。V9時代の巨人から指導者に招き、チームを強固にするという流れがひとつある。西武黄金時代は根本の辣腕により、広岡を招聘し、その後、森を招聘することで築かれた。そしてソフトバンクは、巨人の象徴、王を招聘した。最近の指導者は西武黄金期を築いた選手たちが多い。東尾、石毛、秋山、工藤、渡辺、辻、田辺といった人たちが監督として請われている。

2021-2-11 やった人が必ず成果を出すとは限らないが、成果を出した人は必ずやった

篠塚はキャンプで特守をすると手のひら部分の同じ場所に当て、捕球するので手が真っ赤になり、その後はバットを握れなくなり、バッティング練習が出来なくなると言われた。桑田はケガをして投げられない時期、2軍グラウンドの外野フェンス沿いをひたすら走った。桑田が通ったところだけ芝生がけずられ、土が見えてしまっていたという桑田ロードはあまりに有名だ。

2021-2-12 やった人が必ず成果を出すとは限らないが、成果を出した人は必ずやったⅡ

落合がいつバットを持つのか、というのがキャンプのひとつの名物となっていた。ある暴風雨の朝、落合が今日も歩くのかと待機していた報道陣の前にやはり出てきた落合に「こんな日でもやるんですか」と問うと、「こんなことでやめられないよ。調整が狂っちゃう」と言い、自分で決めた調整法はしっかりと遂行する姿勢を見せていた。そしてひとたびバットを握ると、報道陣シャットアウトの中、室内の打撃音だけをテレビは拾い、数時間後に出てくる落合は汗びっしょりだった。

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