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野球はピッチャー 高校生チームもプロに勝つ 強い相手と戦う幸せ 勝負は騙し合い 今週のダイジェスト

2022-2-21 野球はピッチャーで決まると誰でもわかっている

プロの1流ピッチャーと8人の1流高校生で編成されるチームと高校生の平凡ピッチャーと8人の日本代表プロ野手で構成されるチームが対戦した場合、高校生が8人を占めるチームが勝つだろう。ここで言う高校生の平凡ピッチャーとは名門校や甲子園に出るチームのエースではなく、公立高校で一生懸命やっているピッチャーとする。プロの1流ピッチャーがベストピッチをした場合、1流のプロが打線を組んでもそうそう点はとれない。守備も高校生では見劣りするとは言え、高校生の1流野手ならアウトを重ねて行ける。一方、平凡な高校生ピッチャーの球に1流高校生打者は皆、快音を響かせる。

 

2022-2-22 高校生チームがプロに勝ってしまった

では高校生1流ピッチャーと8人の1流高校生野手VS平凡高校生ピッチャーとファームの野手8人ではどうか。こうなって、やっとどちらが勝つかわからないというところまで来るが、それでも高校生チームの方が有利だろう。ファームと言ってもプロであり、ドラフト指名された選手たちだ。つまり高校生時代はトップクラスの選手たちの場合が多い。そんな選手たちは高校生の1流ピッチャーを打つだろう。ところが高校生打者8人も平凡高校生ピッチャーを打つから乱打戦になり、どっちが打ち勝つか、ということになる。そこで高校生1流ピッチャーがベストピッチをし、ファーム選手を1桁とは言わないまでも10数点に抑えれば、高校生打者はそれ以上の点を獲る。

 

2022-2-23 初めて見るプロの球に驚く1流高校生たち

プロの1流ピッチャーにプロの1軍打者たちは、そんなに点を獲ることができない。それは通常のペナントレースの試合と一緒だ。それに対してプロの凡庸ピッチャー、ここでは2軍のピッチャーくらいをイメージしてみると高校生はさすがに点を獲ることはできない。ファームのピッチャーといえど、高校生には点を獲られない。点を獲られないので、後は味方の1軍打者陣が相手プロ一流ピッチャーからどれだけ点を獲ることができるかという勝負になるが、1点も獲ることができない可能性は大いにある。ということはいい勝負になる可能性があるわけだ。

 

2022-2-24 強い相手と戦える幸せ

高木美帆が最後の種目で優勝し、有終とした1000メートルはオリンピックレコードでのものだった。快心のスケートでゴールした後は両手を挙げてガッツポーズをしていた。しかし、この時点でまだ優勝は決まっていない。小平を含めた、後の選手の結果によるのだ。快心のスケートをした高木にとっては、もちろんこれで金メダルは欲しいもののそうでなくても、満足の行くレースだっただろう。金メダルはあくまでも結果だ。

 

2022-2-25 勝負は騙し合い、読み合い、スキをつく

野球は相手が投げてきたボールに対してどう打つか。サッカーは相手の動きに対してどう動くか。柔道のように相手の仕掛けに対してどうするか。相手の力に合わせたり、相手の出方によってこちらの戦法も変わったり、これを対戦型競技と言う。だから対戦型のスポーツは失敗を誘う。野球は、相手のスキをつくプレーをするし、サッカーは相手のいないところに走り込み、バレーはフェイントを施し、テニスは相手が届かないところに打つ。対戦型のスポーツは騙し合い、読み合い、スキをつく仕組みであり、そういう競技だから相手の失敗を誘おうとしていい。それが、正々堂々の勝負なのだ。

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