一流選手が高校時代を良いものと思うのはそこでのチームメートとの野球生活や青春時代でしか味わえない取り組みに一生懸命になったからだ。決して高校野球の仕組みが良かったからではない。むしろ悪い。
勝負の世界にタラレバは通用しない。ケガさえなければ、と言っても同様だ。ケガをしないプロ野球選手はいない。五体満足でプレーをしている期間の方が短いと言えるほど。ケガがプレー中に起きるとアクシデントと一様に言えない。ケガはアクシデントでない。プロの勝負は健康には悪い。体を酷使するからだ。
シフトを敷く場合、長打に備えることを守る側はまず考えるものだ。つまり、ホームラン打者が放つ大きな当たりを最小限の被害に抑えたいから。ということは内野手が一方に寄るのは長打警戒のためではないということになる。長打がいやなら内野ゴロを捨てて、外野に配置した方がいいからだ。ただホームラン打者もゴロは打つ。その場合のゴロは圧倒的に引っかけた打球が多い。ホームラン打者はいわゆる反対方向へのゴロは少ない。
流れと言っておけば、フワフワした表現だから言いきりにならずに責任がなくなる。三人で終われば流れが来た。エラーをしたら、流れが向こうに行った。結果が出る前に流れはこっちです、と言っていて、相手に点が入ると流れが行ってしまった。つまり、流れと言った時はチャンスが来ているチームを指すわけだ。ほとんど結果論と言っていい。流れがないのではなく、展開、力の差、ミス、偶然、アクシデント、全てを流れと言ってしまえば落ち着くだけ。実態は誰もわからなく、昔から言っているからそう言っておけば異論がないとされている。
2024-1-5 勝ち残ったものには破格の待遇が用意されるプロの世界
器が知れてしまったベテランが、そこそこ一軍で戦力になるくらいでしかないのなら球界の発展に寄与しないので、ニューフェースの成長に期待した方がファンへの訴求にも効果がある。その中でケガさえなければと悔やむことばを聞きくが、野球選手などケガをして当たり前だ。五体満足でプレーしている選手の方が少ない。