2024-1-29 ランナーを刺そうと思えば、送球は早く、強く、正確に
下から投げるのは、ゴロはかがんで捕るので、すなわち手は下がった状態になりる。だからその位置から早くボールを自分から離して目的の相手へ渡そうと思えば、下から投げるのがいいからだ。腕は肩から下へ向かって伸びている。そして重力がはたらいている。肩から下に伸びた腕を上にあげるには重力に反する動きになるわけで、時間がかかり、労力もいることになる。しかも、下から投げた方がコントロールもつきやすい。下から投げた方が早いだろうと思われる距離、場面では極力下から投げた方がミスが少ないのだ。
2024-1-30 お前の代わりはいない。でもあいつがいるから大丈夫
代わりは必要なく、新しい個性が必要なのだ。そして新しい個性は必ず出てくるし、どんなスターでも去る者は日日に疎し、だ。イチローが奇跡を生んだ。そしてまた、全然違う大谷という個性が世界中を楽しませている。どんなスーパースターもそうだから。
全ての物の性能は上がっているし、新しいものが常に生まれているし、なくなったものは淘汰されただけ。一度産まれたものは周知となるのでどんどん複製され、改良される。産むことは大変だけど、一度産まれてしまえば量産され、進化する。昔のバットより今の方が性能が段違いにいいので、圧縮バット以上の効果があるかもしれない。
王の素振りによる実績と人の語りにより神話化さ、これこそを努力と呼ぶと受けとめられ成功には血のにじむようなこの行為が必要とされる。何もしないでの成功は教訓にならないから、努力しないような奴でも実際にはしていた、というところを探したがる。イチローが彗星のごとく出現したのち、キャンプでの練習姿は逐一メディアで報告されるようになった。「イチロー6時間の打ち込み」などの文言が紙面の見出しを飾ったものだ。もとより何もしないでできる奴などいない。
今までの一流プレーヤーから頭ひとつ飛び出したという程度のものでなく、異次元の生物が突如、脈略なく出現した。だから、ONを知らず、イチロー出現までの20年程を過ごした世代の人間には野球観そのものが変わる出来事だった。イチロー登場から30年が経ってもイチローに比肩する選手が現れていないことからもそれは証明されている。大谷という別のタイプのスターは登場した。