2024-7-1 原点とされる外角低め 外一辺倒で勝てる野球
高校野球で勝つためには、短い期間でいかにも多そうなそれら全てを習得しなくても勝負になる。ピッチングの幅をもたせるなど眼中になしでいいとさえ言える。よく言う、内を使わなきゃ抑えられないなどという常識の罠にはまらず外の低めを磨くことが有効に見える。プロで言われる常識など通用しない程、ストライクゾーンが違うからだ。
相手打者、相手打線を見ながらのピッチャーを起用していくため、時にピッチャーを守らせる戦略をとることになる。左のワンポイントとして守備に就くことがままあった、遠山と同じように。ピッチャーと言えどファーストくらいは守れるし、相手打者やそのピッチャーの守備力によっては外野の場合もあろう。右ピッチャーはサードを守ってもいい。
自然は不公平も不自由も意に介さない。そもそもそんなものが存在しない。自然にはあらがえない人間如きがそれを解消しようとしても無理がある。自然に抗って自由や公平を追求すればするほど不自由と不公平が浮き彫りになる。
2024-7-4 ホームランを打つには打つための球を投げてもらう
ここでは卑怯という見方に敢然といいつぶす理論を持ち合わせていないが、正々堂々の勝負はストライクに投げることではないし、真っ向勝負だけがすがすがしいものではないことは言い切れる。そもそも野球は裏をかき、相手を読み、失敗を誘う競技だ。これだけ打たれるのにまともに投げ込むことが高度な戦術ではないことは間違いない。
社会では能力に秀でている人(野球ではレギュラー)が多くの富を有する(野球では常に試合に出る)仕組み(野球ではチーム)が発展をするとされており、長く採用されている。野球という勝負が大前提とされている分野においては、さらにこのような一見、偏りともとれるほど個々の役割をはっきりさせ、それぞれの個性を生かしていくことが、チーム力を上げ、全体のレベルを上げ、そこに存在する人々(選手)の喜びにつながるものと考えられている。それはレギュラーでない者にも相応の役割があるということだ。