それ自体が、ひとつの商品となり、ファンサービスと化したドラフト。
2019-10-30 実力がある選手ほど、行きたいチームに行きにくいドラフト
2019-10-31 ドラフトの矛盾と若者の才能を救うウルトラC
前回は、江川のドラフトも実力豊かな若者を救うに苦悩して編み出したの巨人の
ウルトラCだった、ドラフトという矛盾に満ちた制度に対してなら狡猾とは言い切れない、
江川の才能を守ってやるためにはそれくらいやっても良かったとも言える、と記した。
史上唯一、3度ドラフト1位指名を受けたエリート江川とは対照的に、
日本一のキャッチャーとなる古田はドラフトから見離された野球人生だった。
古田は高校時代、無名の公立校だった。同い年には同じ兵庫に池山がいた。
池山は高校代表でも4番を打つスターだ。
かたや古田は無名公立校から立命館を一般受験し、大学では日本代表までになるも、
ドラフト指名なし。社会人を経由してやっとヤクルトに入団した。
ついにあの池山とチームメイトになることで、肩を並べることとなる。
古田は池山とチームメイトになったことで、やっと池山と同じ土俵に立つまでになった
という主旨の感想を述べていたことがある。
そして、野村監督からは
「肩は1流、打撃は2流、リードは3流」
「お前くらいの打球は箸でできる」
と酷評されながら、精進を重ねた結果、すべての面で1流となり、実績では池山を上回った。
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