ドラフトと言えば強行指名の驚き、競合による抽選などのドラマが印象に残るが、おそらくこういう場合の方が少ない。ほとんどは事前の挨拶で何位でどこが来るかわかっている。とすれば、一般の就職活動と一緒だ。自分の実力をアピールして行きたい球団からの指名を待つ。球団が欲しくないとすれば、今回はご縁がございませんでした、ということだ。ことさらドラフトによる進路決定が”運命の”というわけではなく、就職活動そのものが”運命の”ということになる。
2021-10-12 エラーというからミスのようだけど・・四球だってストライクばかりじゃ打たれるでしょ
エラーは起こさないようにしても確率としてどこかで起きるし、四球を与えないことを目的としたらヒットを打たれる。したがい野球の展開としてそうなるもので、均衡した試合展開の中でエラーや四球は気を付けなければいけません、などと言ってもそれが野球だし、それこそが野球というゲームなのだ。だから均衡した試合でのエラーや四球はミスとも言い切れない。
新垣はスピードボールが持ち味で、甲子園では球の速さが注目された。しかし、コントロールが悪いのでプロではどこまでできるか、と思っていたがオリックスの1位指名を蹴って大学を選んだ。新垣は九州のホークスを意中のチームとしていたのに、競合の末、オリックスとなってしまったので大学を選んだわけだが、この時のオリックスのスカウトが自殺した。イチローを見出したとされるこのスカウトの死は当時、衝撃を与えた。
誰が悪いか。当然、誰も悪くない。自ら命を絶つなどとはあってはならないこと、とされているから悪いかと言えば本人か。でもこれも悪くない。人生の選択をしたということだ。新垣に至っては当然ながら、全く悪くない。新垣だって人生の選択をしただけだ。好きです、付き合ってください、と言って、嫌です、と返したら自殺、となっても困ってしまう。
2021-10-15 技術は目で見えるけどセンスは見え方だから
イチローは「こちらでは見ないプレー」と評していた。ファーストゴロに素早くベースカバーへ一歩踏み出し、ラインに並行して走り、送球を受け取るプレーだった。ピッチャーのベースカバーとしては基本とされる動きだが、細かいプレーを淡々と機敏にこなすハイセンスの桑田のプレーを見て、相手ながらイチローは嬉しかったのだろう。このハイセンスの持ち主は味方のプレーにイライラするので俺が9人いたら、と思ってしまうものだ。
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