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長距離は走らずとも走る競技である野球 走ることを否定するトレーニング

長距離を走るに適する筋肉より、瞬発力を出す筋肉を持つ者しか一流になれない野球。

2021-11-30 走れ!走れ!ピッチャー

2021-12-2 走るのも走らないのも、いい球が投げたいから

2021-12-3 ひと冬越えると球速が増す、とは言う人が多い

2021-12-8 ひと冬越えたらと言わず、いつもやってればいいじゃない

2021-12-10 野球選手に必要な体質とマラソンランナーに必要な体質

2021-12-13 野球ができる身体をそもそも持っているのですか

 

スポーツ新聞にキャンプ情報で数キロのタイムトライアルの練習を伝える記事があり、

若い選手ばかりで争っているのに、最も優秀な選手のタイムが

運動好きな一般の人よりタイムが遅いということがあった。

日頃から走ることを趣味としているような人たちは、そういう記事を読むと、

アスリートであるはずの野球選手のタイムの遅さに信じられないという感想をもらす。

高校時代、名門校で厳しい練習をしてきた一流の野球選手が、そんなタイムなのかと信じられないものだ。

 

だが、むしろ長い距離を速く走る野球選手は野球の実力がないことを意味する。

野球選手にとって必要な体は、速筋繊維であり、白身の筋肉であるから

長い距離は速く走ることができないのだ。

 

ヤクルトキャンプで12分間走というトラックでのトレーニングが行われ、ルーキーだった奥川が

トップの3,375メートルを記録したことがあった。

12分間という最初から決められた時間の中で、どこまで距離を延ばせるか、という

トレーニングになるわけだが、ということはキロ約3分33秒となる。

今年の箱根駅伝、1区最初の1㎞が3分33秒だった。

これは信じられないほど遅いペースだ。

 

20㌔程を走る箱根ランナーにとって、このタイムは超スローペースであり、ジョギング程度のペースだ。

ところが3㌔程しか走らないトレーニングでの優秀なタイムとなるのが野球選手なのだ。

約20㎞を走る箱根ランナーにとっては超遅いペースなのに、3キロくらいしか走らない野球選手にとっては

トップクラスの速いスピードとなるわけだ。

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