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南関東大会 シニアリーグ野球ⅴ

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先々週、4回にわたってリポートしたシニアリーグ南関東大会決勝。

 

2015-12-18

2015-12-21 と

2015-12-22 2015-12-25のコラムに記した。

 

前回は、高校野球にも通ずる勝利の方程式が如実に現れていることを

記した。

 

それは、

両チームのピッチャーに抜け球が多く、ボール球が多いということ。

 

中学生は、筋力、体格と成長途上にあり、

大人と同じ大きさのフィールドでは、

不如意なプレーになりがちで、いわゆるミスが増える。

 

ピッチャーのボール球が多いというのも、

筋力、体格が大きな理由だ。

 

これが、体の成長とともに、走り込みを増やしたりすると

今までノーコンだったピッチャーが、別人のようになることは少なくない。

 

中学生の成長期にそこまで高度なプレーは求められないとはいえ、

考えを変え、

ストライクを操れる選手こそピッチャーを務めるべきとすれば

戦績は変わってくる。

 

球速が遅くとも、体が小さくとも、そういう選手をピッチャーに使う。

 

ただ、

中学生は育てる側面が多分にあるので

有望な能力の高い選手を

勝利度外視で使うということも視野に入れるので、難しい。

 

打者については、

ボール球が多い投手の球を打者が振ってしまうということ。

 

これは、筋力、体格とは関係ない。

 

昔から打撃とは、

積極的に行くことが善

ストライクを見逃すことは悪、

見逃し三振など最悪、野球をやる資格すらない、

という雰囲気がある。

 

私が今プレーしている野球でも

ど真ん中のストライクをポンと見送ると

「おい-っ!」

「それ行けよ-。」

とかの掛け声がベンチから起こる。

 

これが、

チームの方針で手を出さなければいけないとしているならわかるが、

大抵は、前述の常識とされる善悪からの掛け声だ。

 

こういう常識に支配され、

打者は思考を停止し、打席では思い切った作戦をとれない。

 

思い切った作戦とは、三振OKで狙い球しか振らないというようなこと。

 

常識を疑わない人たちが指導しているから

当然、子供の野球もそうなる。

 

そして、ボール球に手を出していく。

 

 

ピッチャーが抑えて、打者が好打して、

しっかり守って、ミスなく勝つ野球を目指すものだが、

そうはいかない。

 

野球における一番大きなミスは、

守る側からすれば、投球のミス、

攻撃側からすれば、選球のミスだ。

遠くに飛ばす、強い打球を打つ、戦術にたける、

過酷な練習をする、速い球を投げる、などしなくとも

投手が意のままにコントロールして投球し、

バックが打ち取った打球を確実にアウトにとり、打者がボール球を振らない。

 

自滅による負け戦を回避し、

相手にプレッシャーを与える作戦こそ、勝利の常道だ。

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