野球は脚のスポーツということで、あまり必要とされないキャッチャーについて昨日は記した。
昨日記した古田について、入団当初、野村監督からは「お前くらいのバッティング、俺なら箸でもできる」
と言われたそうだ。
「肩は一流、バッティングは二流、リードは三流」と評され、
ただキャッチングは「なんちゅううまい奴や」と見惚れ、「惚れ惚れする」とまで絶賛していた。
飯田をキャッチャーからセカンドへとコンバートした理由が俊足なのにキャッチャーでは
もったいない、ということだった。
キャッチャーはサークル内しか移動しない。
パスボールを取りに行くのは異常事態であり、脚が速くて早くに追いついたとしても
進塁1つを防げるわけでなない。
速かろうが遅かろうがワンベース与えるのは変わらなく、脚の速さは関係ないわけだ。
カバーに走るのも異常事態だ。
カバーが有効な機会はひと試合で一度もないことも多いし、あってもさほど速さは影響しない。
小フライに機微に反応できるくらいが活きるケースかもしれないが、これもそう関係ない。
ただキャッチャーは重要なポジションだから内野の中心を守るような、
いわゆるハイセンスの選手をわざわざコンバートすることもある。
一番必要なのは肩であり、刺すことができ、相手に走らせない脅威があるということだ。
そうなるとショートをやるような機敏に送球に移ることができる奴で肩が強い奴が
実はキャッチャーに最適となる。
チームのバランスを見て、一番うまい奴をあえてキャッチャーへ移すことも少なくない。
中学時代チームの中心だった選手が名門高校でハイセンスの選手が集まる中キャッチャーへ回るということは多い。
ヤクルト内山は星稜高校で1年からショートを守っていた。
その後もキャッチャーをやり、ショートをやり、プロではキャッチャーとなっている。
元阪神・上本も2年生時、チーム事情からであろうキャッチャーを務めた。
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