チームづくりは何も勝つことだけに優先されない。
大前提は勝つことであるが、その勝つ、の意味もチームによって変わってくる。
2021-12-29 高校野球の引退は選手の寿命でなく勝敗と時期が決める
2021-12-31 リスクをとった目標のためのチームづくり
2022-1-3 人材が豊富過ぎて勝つこと以外の目標も設定するチームづくり
2位に10分以上の差をつけて圧勝した箱根の青学。
瀬古に「オールスターでかかっても青学が勝つのでは」と言わしめた。
青学にとって優勝は範疇であり、それ以上に記録をつくって満足するチームだ。
青学に勝とうとするチームはチームの最もタイムが良くなるであろう人材配置をする。
そして優勝はハナから無理というチームはそれぞれまた違う目標をたてる。
往路優勝だけを狙うというチームは人材配置が偏る。
総合では勝負できないと判断するので、とにかくチームの上位の選手を総合タイムは度外視して往路にだけ集中する。
他にも優勝が無理と思うチームは、チームのベストを狙うとか、
チームのエースにとにかく一番長い距離を走ってもらうとか、エースに記録を狙える区間を用意するとか、
襷をつなぐとか、さらには1区だけ目立とうとかを考えるチームもあるだろう。
1区はヨーイドンだから全員が1画面に収まる。
長くテレビに映ることになり、そこから抜け出せれば、おそらくテレビに映っている時間は
全区間で最も長くなるだろう。
そこを目的にして、本当は他に配置した方がチームの総タイムがよくなるのに、
実力者を配置して、話題にさせる。
大学の名前も連呼されるので来年以降の選手獲得にも影響する算段だ。
目標や目的はチーム事情によってさまざまとなる。
そしてそのチーム編成は時期によって変わり、時期によってチームづくりが変わることになる。
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