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甲子園ベスト16の各チームのカラーがおもしろい。今週のダイジェスト

2016.8.15シード校の存在とは 最終章

こんなに実力が離れる選手で構成される可能性がある仕組みになっているところで同じ大会で公平に戦うということに無理がある。そもそも何が公平かわからない。最初から勝ち負けがはっきりしているチーム同士が一回戦から当たり、大差のコールドゲームが公平なのか。厳しい環境で野球をやっているチームと大会直前にチームを結成し、寄せ集めで参加してくるチームが同じ大会ということが公平なのか。受検して、住んでいる地域も限定されている公立校の野球部と全国から有望な選手を引っ張ってくる強豪私立が同じ大会ということが公平なのか。選手をどのように構成されるかは、その高校の自由、試合の舞台だけは用意してあげるよというのが公平のスタンスということなのだろうが、ここまで大きくなった高校野球文化を「公平」の一言で仕組みを変えないことには矛盾が多い。

 

 

2016.8.16甲子園優勝チームを断言

ベスト8を予想すると嘉手納-明徳。好勝負。うーん。嘉手納。秀岳館-いなべ総合。秀岳館。盛岡大付-鳴門。盛岡大付。常総学院-履正社。常総学院。東邦-聖光学院。聖光学院。花咲徳栄-作新学院。花咲徳栄にがんばってもらいたいが、作新が強いか。木更津総合-広島新庄。両左腕の対決は楽しみ。その出来次第。広島新庄としておこう。いや木更津かも日南学園―北海。北海。優勝候補筆頭は秀岳館。次点に常総学院、作新学院。ダークホース嘉手納。組み合わせで変わってくる。

 

 

2016.8.17寺島VS藤平 2回戦で実現した左右の高校NO.1対決

横浜高校は藤平温存の結果が裏目に出た形だ。初回3者三振にした石川だが、2回の雷雨による中断が影響したのか。この雷雨の際、ベンチ前で両チームがそれぞれキャッチボールや素振りをする中、素振りをする寺島が、キャッチボールをする藤平に遠くから指をさし、マウンドへ上がれとジェスチャーしていた。これに気付いた藤平は、寺島の方を見ながら、はにかみ笑顔を見せていた。左右の高校NO.1ピッチャーが互いに意識し、この試合投げ合いたいといった感じだ。藤平の敗れた後のコメントは、寺島と投げ合えて楽しかったというものだった。投球内容が良かった藤平は、試合に敗れたもののピッチングに手ごたえをつかみ、甲子園で投げ合えた喜びから笑顔で去ることになったのだろう。

 

 

2016.8.18甲子園ベスト4はどこだ

BIG3が、リードされた状況で登板というのも同じだ。登板後、試合を作り直したものの序盤のリードを取り返すことができないという同じ形で去った。しかし、連戦のトーナメントでは休む必要があるので仕方がない。また、横浜や履正社には石川、山口という力のあるピッチャーがいるのでそちらを先発させたということで采配ミスとも言い切れない。甲子園で勝っていくためには初戦からエースに頼る。勝ち上がっていくと強豪とやることになり、その時は連投のエースを休まさざるを得ない。強い相手にエースが投げられない可能性は大きくなる。1戦必勝の大会は仕方がない。優勝は組み合わせの妙もあり、ワンマッチなら優勝チームが必ず勝つとは限らない。ということだ。

 

 

2016.8.19甲子園はベスト4。優勝候補筆頭は秀岳館

この試合でポイントとなる印象に残るシーンが木更津2番木戸がチャンスで真ん中直球を見逃し三振したシーン。木更津の2塁牽制死のシーン。木更津4番鳥海のレフト線打球を暴走気味にホームへ突っ込んだ8回の中継プレーで刺したシーン。9回の今井の速球。つまり、作新は守り勝ったのだ。中継プレーの時は、事前にレフトを代えておいたベンチワークもズバリだ。牽制は、映像で見る限り、アイコンタクトでピッチャーとショートのタイミングがあったように見えた。その通り、サインではなかったそうだ。試合終盤、ネクストサークルにいない今井に実況では交代かと放送されていた。しかし、これは監督が今井をベンチに呼び、「早川が投げているんだからがんばろう」と声をかけ、発奮させたそうだ。それに応えるように9回にエンジン全開で速球を投げ込んだ今井。

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