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U-18と甲子園、目の前の試合を伝えよう 今週のダイジェスト

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2017-9-11 日本は消化試合にノビノビプレー U-18 3敗して3位で終わりました

7回、増田の3盗はセーフだった。アウトにされたのは7点差での盗塁への対処ということもあろう。9月2日のこの場で記したが、点差ある状況での盗塁が、どう映るのだろう。日本の高校野球なら負けたら終わりの一発勝負なので点差は関係ない。セーフティリードがないので、いくら点差があっても走って構わない。また、点差が離れようと全力プレーをすることが奨励されているので構わない。国際戦では、侮辱行為に感じたりするのだろうか。対照的に8回の伊藤の3盗は、高校生活最後の打席の清宮がホームランを狙っている打席で2つ狙った真っ直ぐを後ろにファールしてしまった。追い込まれてしまった清宮にもう一度仕切り直しでチャンスを与えるために走り、刺されたように映った。その内情がカナダ側や審判に伝わらないだろうが、国際戦の消化試合ならではの光景だ。然して、清宮の最終打席はデッドボールとなってしまった。報復に思える。そのあとの清宮の盗塁で主審が警告の仕草を見せた。

 

2017-9-12 甲子園で上位進出したチームから選ばれた選手が少ないことを意味する

最終カナダ戦の先発メンバーで国体に出場する3年生は、中村1人。全体でも6人か。つまり、甲子園で上位進出したチームから選ばれた選手が少ないことを意味する。まあ、それが結果に現れたというわけではないが、選出は正しかったかという発想に、やはりつながってしまいかねない。しかも、田浦はスーパーエースという絶対の存在でもない上、好投を希望するにはリスクが高い状況だった。たとえ韓国戦の初回に田浦がバント処理を誤らず、日本が勝って決勝に進んでいてもあの采配は疑問だった。

 

2017-9-13 高校生は負けたってさほど苦々しくないのだろう

それは、フル代表にも言えることで普段、井の中で満足していた野球とは別のものを見せられ、いざ大海では、どうしようもなくなる。国際戦で打ち負かされ、それまでの野球観が変わるほどの衝撃を受けてしまう。高校野球とは違うシステムが、勝つためには、野球の向上には、必定であることが誰の目からも明らかとなったが、高校野球100年の独特の文化がここまで人々に浸透し、受け入れられている現状で別の仕組みは作りづらく、また受け入れづらい。

 

 

2017-9-14 ホームラン記録をつくった中村と増田が国際戦では苦悩

特に目立ったのは、中村と増田。中村は甲子園で一大会のホームラン記録を更新し、増田は神奈川大会で一大会のホームランタイ記録を樹立している。海外の角度があり速い球に振り遅れたり、力負けしていた。木製を使う上、日本の予選から甲子園に至るまで力の弱いピッチャーとは数段レベルが上がるためゴロになったり、空振りしたり。良い角度で上がっても外野フェンスかなり手前までしか飛ばず、外野の間を抜いたかと思われても外野手のグラブに収まる。

 

 

2017-9-16 試合は現場で起きている

一発勝負の高校野球ではこんなことにはならないだろう。WBCの大一番の試合でもそうだ。その瞬間に何が起きているかを伝えようとする。その瞬間で局面が変わってしまい、ゲームが大きく動くかもしれないから。たった一試合に賭ける情熱を汲み取って、伝えようとしているはずだ。手に汗握る観ている人にそこを伝えなければ意味がないと緊張感があるだろう。それが本来の観方だ。

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