今夏は王者の大逆転劇があった。大阪桐蔭は履正社に大阪大会夏の準決勝で9回2死まで1点リードを許すところまで追い込まれた。そこからフォアボール4つで追いつき、タイムリーで逆転した。この時の履正社の先発は、公式戦初登板の奇襲だった。だが、大阪桐蔭はそれもあり得ると頭に入っていたそうだ。大阪桐蔭は春も、公立の進学校、寝屋川に9回2死まで追い込まれ、セカンドゴロで万事休すかと思われた瞬間、エラーとなり、同点に追いついたということがあった。センバツ王者、後に春夏連覇するチームに公立の進学校が勝つという世紀の大番狂わせは、わずかなところですり抜けた。
2018-10-9 2018年の引退 名球会入りしている大物の松井稼、岩瀬、荒木、新井
まだ野球がやりたい、仕事が欲しい。ということなのか。野球がやりたいという理由ならプロとして潔くない。プロは強者が集まる場で明日の生活も保障されない。1時代が過ぎたのなら身を引くことが賢明な判断。仕事が欲しいからというのも、プロの動機としては夢がない。1度はスポットライトを浴びてもてはやされただろうし、お金もいっぱいもらえた。公私にわたって充分人生を満喫できたことだろう。もう舞台から降り、違う道を探したらどうだ。戦力外通告に対して見返したいというのなら、そうなる前に決断をしたらよかった。まだまだ、俺はできるという理由なら、若手の成長に期待したい。かつての活躍ができなく、周りと比べてまだプロのレベルにはいられるというくらいの実力ならそこは若者がやるから、必要としない。チームだってそういう見方をする。
高校野球で一番難しいのは立ち上がりだ。ここで、大量失点し、ゲームが決まってしまうというこは、とても多い。まだ、アウトを1つもない状況では守る側、特にピッチャーには動揺がある。焦りだ。とにかく1つアウトを欲しがる。打つことが最善というわけではなく、相手のいやがることをするべきということ。1対1、チーム対チームの対戦型スポーツは相手がいやがることをする心理戦。アウトを1つあげてしまう行為は、守っている方からしたらありがたい。こういう場面では、アウト1つ取って落ち着きたいもの。
2018-10-11 吉田がプロ志望届 ドラフト戦線異状なし
ピッチャーには主導権があり、野球はピッチャーではじまる。ピッチャーは自分が磨いた球を打者に思い切って投げ込めばよい。打者はそれに合わせなければいけないことになる。そして野球はピッチャー有利でできており、バッターは3割成功すれば1流。7割を打者が勝手にミスしてくれ、さらに8人の味方が守ってくれ、3本のヒットでやっと1点とられるだけ。失点しなければヒットを打たれようが好投手だし、連打の確率など極端に低い。ピッチャーが「調子悪いな」とか「いい球が行かない」とか「思ったところに投げられない」と感じても、抑えて行ってしまうことはよくある。打者はたまたまヒットになることがあっても、それが何打席も続くということはない。うまくいった成功体験を追いかけ、繰り返そうとしても失敗することの方が多い。
2018-10-12 ドラフトでプロ入りを目指す一方、海外を視野に入れる若者
将来は海外プレーを切望する選手にとっては、日本のプロに入って実力をつけようと考えてしまうと遠回りする危険が認識されつつある。日本のプロを選択した場合、高校からプロへ入り、プロの水に慣れ数年を要してFAを獲るかポスティングの頃には10年くらいが過ぎている。それでやっと海外へチャレンジすることになる。とても時間がかかる。大谷のように海外プレーを翻意させてまで入団させたケースでは、日本球団も本人の意向を優先して海外移籍を念頭に置いてくれる優遇があるだろうが、これは大谷のような選手だからだ。そうでない選手が海外を夢見る場合、日本のプロの誘いは断り、大学や社会人を経由する選択をする道が生まれた。つまり、日本のプロへ行って時間をかけるより、大学なら4年間、社会人でも数年ということで体を鍛え、野球に接し、若くて伸びしろのある段階で海外へ渡るのだ。しかも大学なら中退してもいいし、社会人でもいつでも辞められる。海外へスムーズにいくための手段としての選択方法として、これが生まれたことになる。
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