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腕を振る理由 東大野球部を強くする取り組み フォークボールと動かす球 大学生と40年前のプロのレベル 今週のダイジェスト

2018-11-12 ピッチャーが腕を振れと言われる理由 同じ投げ方で速い球と遅い球

腕を振って遅い球は投げられる。腕が緩んで速い球は絶対に投げられない。ピッチャーの腕が緩んだ瞬間、打者は、緩い球が来ると感じることができ、ぐっと一呼吸待って、反応することができる。緩い球と思った瞬間、どんな球種であろうと、待ちながらボール球だったら手を出さないという打ち方ができる。腕を振った場合は、速い球だと思って打ちに行って、実は緩かったということで泳ぐことになる。もし、腕が緩んで速い球が来たら、反応できず、必ず振り遅れる。打者は速い球と思って緩い球が来ても拾うことができる。緩い球と思っていて速い球には反応が遅れる。

 

2018-11-13 必ずしも落差が大きいことがいいとは限らないフォークボール

動かす球が効果を発揮すると認識された今の野球の常識では、必ずしも落差が大きいことが最良の球ではない。落差が大きければ振ってもらえない時はボールとなってしまうし、空振りでは、球数を要してしまう。それより、小さい落ちで内野ゴロを打ってもらった方がピッチャーは楽だし、チームにとってはありがたい。いわゆるスプリットで速くて落差のある球にして、空振りを獲りに行かず、内野ゴロを打たせ、カットボールやツーシームの真っ直ぐに近い球で動かし、打たせる。球数を少なくし、登板数を多くし、ピッチャー寿命を長くさせる。

 

2018-11-14 東大の野球を強くする取り組み 東大ってそんなことのためにあるんだっけ

東大は日本の頭脳となるべき人間を育成する場所。あるいは、人類の発展、平和、安寧に寄与する人間を育成する場所だ。断じて野球部を強くするために人を集める場所じゃない。頭脳明晰な人間の才能を、さらに伸ばすためにある環境であり、その中で野球が好きな人間は野球をやったらいいという場所なのだ。他の私立5大学とは理念も存在理由も違うのだ。その、意味合いの異なる大学である東大が、六大学野球などというリーグに所属してしまっているからこういう錯誤が起きる。もちろん、東大生だって野球に情熱を燃やしていい。ただし、入学の目的を六大学野球で勝つために、大学側から囲い込むとしてはだめだ。

 

2018-11-15 東大は神宮の舞台から去るか

最高学府の頂として君臨する東京大学が野球を強くするために、入試突破のテクニックを教えるなど愚の骨頂。野球を強くするために、試験に受かるための学力を詰め込むことに意味があるか。個人が東大で野球をやるために、試験のテクニックを探すという行動はわかるが、学校側からその取組をするのはおかしい。野球を強くすることが、学問に寄与するというならよいが、目的が野球を強くするための取組だ。京大がアメフトを強くするためにやっていることの2番煎じなど愚の骨頂。学問の分野で他の大学の取組みに影響を受け、その採用、取捨を吟味することはわかるが、スポーツの分野で他の大学の取組みを追従するなど情けない。頂点としてのプライドを保て。それは、そのまま日本のプライドなのだから。

 

2018-11-16 40年くらい前のプロのレベルは今の大学生か、それより低かろう

昔の映像を見ると、プロのレベルってこんなものなのかと感じる場面が多々ある。それが10数年前にはイチローが、まさかMLBで首位打者になり、今は、大谷が海外選手さえも驚かせる活躍を見せる。野茂がパイオニアとして、切り拓いたわけだが、ピッチャーの活躍はさほど驚かない。野球はピッチャー有利にできており、さらに海外選手と日本人選手の決定的差である体力面から成し得る剛球がなくとも、ピッチャーは活躍できるからだ。レベルが上がる野球では、今後は大谷のような特別な選手も出てくることになるだろう。ただ、イチローのような特別な選手は30年経っても出てきていないが。ピッチャーのレベルも40年前のプロのピッチャーより、今の大学生の方が高い。何が違うか。それは体のでかさということが何より最大の理由だ。そして情報を多く得て、球種が増えたことがレベルの違いにある。

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