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日本シリーズ 1戦下位打線で1点 2戦甘い試合運び 3戦広島がいやがること 4戦甲斐の肩 

2018-10-28 日本シリーズ1戦 下位打線で1点を獲りに行く作戦

ここで次打者のサードゴロに中村はスタートを切り、狭殺プレーとなった。スタートを切った時点で中村は最初からホームでセーフになろうと思っていない。このケースでは内野ゴロにスタートを切ると、ベンチと確認ができていたはずだ。3-本間で中村が粘ったことで、1死2,3塁の形を残した。広島からすればもっと早くアウトにして、1死1,3塁にできれば最高だった。このケースでは、はじめからセーフになろうとしていない中村には粘られる可能性は高い。そしてその通りに事を運んだナイス走塁。広島としてもミスとは言えない。

 

2018-10-29 第2戦は広島が地元で幸運を引き寄せた ソフトは甘い試合運び

広島先取点の時の今宮の守備はプロらしかった。素手で捕りに行かなければ間に合わないタイミングでチャレンジしに行き、ベストの動きを見せた。おそらく、打球に向かいながら、間に合いはしないと思っていたはずだ。内野手は、このタイミングなら間に合うか間に合わないかというのはわかっている。見なくとも、ランナーがどの辺を走っているかを感じ取れる。だから、アウトにすることより、この時点で魅せることに切り替えたりするのもプロの技。セーフになったものの、プロのスピードをみせることでギリギリのタイミングとなった。点を獲った広島ファンも、獲られたソフトファンも、どうだ?と興奮するプロのプレーだ。

 

2018-10-30 バーベキューしながら日本シリーズ

日本シリーズでもバーベキューをしながら野球観戦しているのだろうか。ナイターだし、それはしていなさそうだが、日本一を決める戦いに肉を焼きながらでは、現場としてあまりに緊張感がない。オリンピックのすべての競技で、WBCの一発勝負で、バーベキューをしながら観ることができる競技場があるとは想像できない。となると、日本シリーズも同様と考えることが普通だろう。さらに、そう考えるとシーズン中の試合だって、その日本シリーズ進出をかけた大事な1試合だ。そこを主催者がバーベキュースペースを設けるのは、どちらを客に提供したいのかわからない。野球を楽しんでもらいたいのなら、選手の一挙手一投足やチームの戦術に注目してもらうと考えそうなもの。そこでバーベキューテラスを設けるということは、野球が発展してほしくないのかと訝る。球団経営者が野球素人だから平気でこんなことができるわけだ。現場の人間から諫言しないものなのか。

 

2018-10-31 広島がいやがることはこれだ 日本シリーズ第3戦

左が並ぶ広島相手に、1,2戦は右ピッチャーの先発だったソフトバンク。シーズン中のローテーションの軸やチームのエースを中心に短期決戦を考える必要はない。左バッターが打ちにくいのは確実に左ピッチャーなのだから、左ピッチャーを中心に起用をすべきなのだ。第1戦も、先発の千賀をあきらめた後の2番手スイッチという回に広島は8番が左打者、9番がピッチャー、1番が左打者と並ぶ打線で右ピッチャーの武田が出てきた。人材がいないのか知らないが、ここは左のワンポイントのはずだ。いいピッチャーから順番に投入するのでなく、左には左をぶつけた方がいい。それこそ、1流の人材が揃うプロの戦い方であり、高度な戦略であり、チーム作りというものだ。

 

2018-11-1 甲斐の肩がソフトバンクの試合を有利に展開させる 日本シリーズ第4戦

ここまで甲斐の盗塁阻止が目立っている。広島の攻撃の幅を大きく狭める、脅威となっている。これのおかげで試合展開がかなり変わる。広島が積極走塁をしないということになり、進めるバッティングをするか、もしくは長打を狙うことになる。盗塁を試みれば、アウトカウントを増やさずスコアリングポジションに進めることができるものの、バントはアウトカウントが増える。長打に期待する場合は、確率が極端に落ちる。盗塁を決めることで点差が離れなければ、その後の作戦も変わるし、両チームのピッチャーの起用法も変わってくる。試合を大きく左右する甲斐の肩ということになる。

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