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野球発展の責任 グッバイベースボール 97年由伸、98年上原、99年尚成 一発牽制 今週のダイジェスト

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2018-3-12 球団を運営するということは野球発展の責任を背負うこと

プロの野球チームにも近視眼的な考えを発展させるべきとなる。球団の利益ばかりを考えた施策ではだめであり、球団を運営するということは野球発展の責任を背負うことと理解する必要がある。広告塔や話題、ステータスという思考で所有したとしてもプロのチームは企業の所有物ではなく、野球を愛する者のためであるということ。野球を志す者と野球ファンに対して導くべく球団経営をする。経営と選手の折衝だけでなく、経営と現場の調整だけでもなく、球団の利益となるためのファンへの提供といっただけでもなく、野球文化の一翼を担った責任を遂行すべく活動することだ。

 

2018-3-13 グッバイベースボール!はサヨナラホームランではないのね

スタンドから興奮したおやじが入り込みホームベース付近で原と握手をかわす。ONの幻影を追い続ける多くのおやじたちに、待望のスターが誕生する予感をさせる劇的ホームランだった。この時に聞いた「サヨナラホームラン!」に、「え?さよなら?原はもうやめちゃうの?」と理解できないことがあった。「サヨナラ、サヨナラ」と言いながら実況は興奮、グラウンドは歓喜。お別れがこんなに嬉しいわけがないから、その言葉の意味とともに混乱した。サヨナラホームラン、つまり、ゲームをそのプレーにて完結させ、勝敗が決まるホームランの事。

 

2018-3-14 由伸が97年、上原が98年、尚成が99年 同い年3人が連続して巨人ドラフト1位

上原には松坂と違いコントロールという最強の武器がある。先日、実戦形式で味方相手に登板したが、コントロールがいいので同じ軌道から球を散らすことができる。「球種が分からなかったら打てない」「ストライクからボールになる球ばかり」「球種を言われなければ全部振っていた」というチームメートの発言はそういうことだ。打ちに行って、打者がミートポイントと思ったところから左、右、下に変化させ、前後に緩急を使うと泳がされたり、詰まらされたりで、ゴロ、フライ、ファールになる。この場で何度も記しているが、ピッチャーの仕事は速い球を投げることや、三振をとることでなく、ピッチャーとは、と辞書に載せるとしたら「腕を振って自分の持ち球を意志の通り操る人」だ。

 

2018-3-15 ゲームを一瞬、静寂にするビッグプレー 一発牽制

今井は、セットポジションに入る前、2塁をじっと見ていた。すると、ショートがベースへと動き出した。そこへ、今井は回転し、牽制アウトを奪ったのだ。作新の場合はアイコンタクトだったわけだ。プレーとしては、高度でない。じっと見つめていて、動き出したのに合わせて投げただけ。2塁ランナーの凡ミスとも言える。仙台育英のプレーが高度と言えるのは、日頃から鍛えたフォーメーションを味方の動きを見ずに成功させているからだ。そして、静止した状態で次のプレーを無言のサインという方法で息を合わせ、その頭で考えたことを次の動たるプレーにて現実のものとしたことだ。決まった時は試合を有利に働かせるビッグプレーとなる。その理由は、牽制というプレーは、1試合で1度、いや1大会で1度しか使えないプレーだからだ。

 

2018-3-16 1度成功すれば勝利であり、1度しか使えない必殺技 一発牽制Ⅱ

仙台育英の郡司は、「かなり練習を積んでいた。ここぞの場面でやるため、あまりやらないようにしていた。」地方大会では使用せず、甲子園でも封印。ここぞというときに決めるためにとっておいたのだ。この作戦も含めて、長い目を持った戦略の勝利であり、このサインプレーの成功と勝因はその1試合に限らず、地方大会から含めて使わなかったということの布石によるものだ。1試合だけでなく、長い期間の沈黙という作戦が功を奏した高度なプレー。この試合で成功させる前の予選から含めた数試合の中で、例え、やれば成功すると思われる場面があったとしても、リードしていたり、普通に打って捕って投げてを繰り返せば、勝てる相手にはわざわざ使わず、これから戦う相手に情報を与えない。

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