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交流戦の連敗は命取り 殺人ベースボール 野球はピッチャー スーパーエース 今週のダイジェスト

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2018-6-4 各チーム首脳陣が神経を使う交流戦

交流戦に首脳陣が神経を使う理由は、ここでの連敗がシーズンの決定的な差になるということ。パ・リーグの実力が上回る近年では、たとえばセ・リーグのチームがパ・リーグの各チームに敗けるとする。するとセ・リーグのチームとしては、皆が負けるので、連敗をしてもリーグの順位が落ちないことになる。逆にパ・リーグのチームはこの交流戦を取りこぼすとリーグの順位で水を空けられることになる。交流戦では、同一リーグのチームと対戦はないわけだから直接対決で倒すことでゲーム差を一気に縮めるということができない。だから、とにかく、他の同一リーグのチームが交流戦で連勝しているようだと、こちらも負けられないということになる。リーグ戦で下位に低迷しているチームは、ここで弱い相手に星を稼いで、できれば、他の同一リーグのチームが取りこぼしてもらって、ゲーム差を縮める契機にと願う。

 

2018-6-5 殺人の意思があったら完全犯罪が成立するバットを振り回していい、ボールを投げつけていい恐ろしいスポーツ野球

野球ではどうだろう。野球もこのフェアプレー精神、スポーツマンシップが欠如すると恐ろしいスポーツだ。あんなに硬いボールと硬いバットがありながら、守備側の人間はグローブしか持たない。キャッチボールは、硬いボールを胸や顔面めがけて投げ合う。ゴロの処理では、バウンドが変わるかもしれない速い打球をキャッチしなければいけない上、キャッチできなければ、体で止めろと言う。どこに向かうかは、ボールに聞かなきゃわからないのに。送球を捕る際には、鉄の刃のついたスパイクで自分に向かってくるスライディングを視線をボールに置きながら、かわさなければいけない。試合でなくとも、何気ない素振りひとつでさえ、目の前で振られる。金属バットを道端で振リ回して歩いていたりしたら誰も寄ってこないし、即通報、検挙だ。ところが、グラウンドという仕切りのある空間に入った途端、違和感は全くなくなり、危険という感覚もなくなる。

 

2018-6-6 野球の名勝負とはピッチャー対バッターではない

打者は、手も足も出ない、どうしたら打てるのかわからない、というような球でなければ勝負に負けたと位置づけられても、敗北感に打ちひしがれるということはない。打者が打ち取られる最も多いパターンは、打ち損じだ。打てると思って、手を出した球が自分の思いどおりに事が運ばず、フライになったり、ゴロになったり、野手の正面をついたりする。ピッチャーに抑えられたのではなく、ほとんどがうまく捉えられなかったという感覚。清宮は、まだ1軍で結果が出ない頃、“プロのピッチャーはすごいと思うけど、打てないとは思わない。”と発言している。つまり、いつかは打てる感覚をもっており、それは経験不足や自分の技術の甘さなどのせいであり、克服できる感覚をつかんでいるのだ。だから負けたという感覚がない。

 

2018-6-7 野球はピッチャーが勝敗を握る サッカーは1点を獲るのが難しい 強者にも勝てる競技性

恐らく、大阪桐蔭からすると初めての対戦で情報がなく、打ちあぐねたのだ。根尾は、寝屋川のエースを「コントロールがいいし、変化球でもカウントを取っていた。二塁上から見ても、狙ってボール球を投げていたのでいい投手だと思った」とコメントしている。初対戦のピッチャーで、コントロールが良かったり、変則ピッチャーに私立の強豪が打ちあぐねることはよくあることだ。昨年夏の東京では、日大三高が公立校の総合工科のサイドスローから点が取れず、あの日大三高が都立校相手にスクイズで勝ち越すという本気にさせた。

 

2018-6-8 スーパーエースがチームを強くする

野球の場合はさらに、投手と野手では役割が全く変わるので別の現象が現れる。それは、野手(と捕手)8人を比べて、全てに劣っているチームが、スーパーエース1人いるだけで勝ってしまうということ。スーパーエースが相手に点をやらなければ、相手に劣る8人が1点を獲ることでチームとしては優ることになる。ゲームとしては勝ちとなる。プロのピッチャー1人と高校生野手8人のチームが、高校生ピッチャー1人とプロの野手8人のチームと戦うというイメージだ。または、無名の公立校がたまたま良いピッチャーに恵まれた場合や強豪校が練習試合では当たらないような変則ピッチャーを擁した場合、一発勝負の大会で勝ってしまうということがある。

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