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しみったれホームラン ゲッツー阻止とゲッツー崩れ 池江璃花子の闘い 今週のダイジェスト

2019-2-11 しみったれたホームラン 気にいらねえ

ロングティーがメニューに多く見られるようになったプロのキャンプ。トスされた球を遠くへ飛ばす練習なわけだが、これによりバットに乗せる感覚を養う。トスされた球は緩いので反発がなく、飛んでいかない。そんな球を遠くに飛ばすには技術がいるのでこれを繰り返すことで、それが身について行く。これは、ノックでも身に着く。外野ノックを繰り返していると、バットに乗せて飛ばす感覚が身に着き、実戦のピッチャーの球を打った時も放物線を描く打球を打てるようになり、打球の質が変わってくる。

 

2019-2-12 ゲッツー阻止とゲッツー崩れ

無死もしくは1死でランナーが詰まっている場合に内野ゴロが飛んだ。1死1塁としよう。この時、1塁ランナーはゲッツーを食らうまいと2塁ベースへ猛進し、激しいスライディングをする。ベースへ向かった結果、2塁ベースカバーに入った選手の送球を困難にするためのスライディングだ。北米での野球は、このスライディングでの送球を邪魔する行為は激しかった。西岡は、このスライディングに脚を刈られ、大けがを負い、北米での選手生命を不完全燃焼にさせる一因となった。これをゲッツー阻止と言い、ゲッツー崩れとは言わない。

 

2019-2-13 池江璃花子からの報せ 白血病のアスリート

年頃の女の子である池江はアスリートの体としてかわいい服が着られないことを残念がっていた。水泳は丸みのある体が必要であり、筋骨隆々だと水に浮きにくい。そして肩幅が広くなる。女の子としては嫌がる体型だろう。彼女のお母さんはタイムが下がることとかわいい服が着られないことどっちをとるの、と叱咤し、アスリートとして池江は意を決したという微笑ましいエピソードを記憶している。かわいい服を着るという、女の子なら当然の欲求を捨て、アスリートとしてのギリギリの勝負での試練を選択した彼女に、次は病気というさらに大きな試練までが与えられてしまった。

 

2019-2-14 闘いに祈りを捧ぐ 池江璃花子からの報せ 白血病のアスリートⅡ

治療に専念してというのも無責任な言い方だ。1流アスリートの彼女からしたら、その舞台に戻れない気落ちは、その舞台に立ったことのない人間のそれとは別次元のものだ。まずは、治療と休養で治してそれから、などと悠長な言い分は勝負の世界には通用しない。人生は水泳で世界一になることだけではないが、これまでそのことに人生を賭けてきた人に対してまずは病気を治して、それから復帰してもらいたいなどと安易な言葉は用いられない。本人、身内以外の人間は、彼女の闘いに祈りを捧ぐ。

 

2019-2-15 ゲッツー崩れ 失敗か想定内か

ゲッツー崩れとはゲッツーを取りにいった内野陣だが、ゲッツ―が完成せず失点をするというケースを言う。無死か1死で1,3塁または満塁の時、内野陣が2塁→1塁でゲッツーを獲ろうとする守備体型を敷いたものの、アウトを1つしか獲れず、3塁ランナーの生還を許すというものだ。ゲッツーが完成しない理由は、打球が弱かった、野手の横に飛ぶヒット性の当たりで処理が難しかった、打者の脚が速かった、野手がファンブルした、などがある。野手がファンブルした場合はエラーと思われがちだが、1つアウトを獲ることができれば野手にエラーはつかない。そして、1つもアウトが取れない場合はゲッツー崩れとは言わない。それはエラーか内野安打となる。

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