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ストライクゾーンが名投手をつくる 一球への集中 ハイセンス9人 今週のダイジェスト

2019-5-13 打高投低 ストライクゾーンが名投手をつくる作為

高校野球で言えば、バットの性能がどんどん良くなっている。そして、小学生からプロに至るまで、どのレベルでも選手が大型化している。球場の大きさは容易に大きくはならないので、むしろ狭くする傾向がある現在、体を大きくして飛距離を出すことが得策なのだから当然そうしたい。そしてピッチャーが投げ込みによる技術の向上に限界がある一方、打者は打ち込みに限度がない。そして、情報と分析で打高に向かう。打つことが喜ばれ、打撃戦の野球がおもしろいとの思いこみがあり、打者が有利になることには、割と改変がされ得る。球場を狭くしているのは最も顕著な現象だ。

 

2019-5-14 打高投低 ストライクゾーンが名投手をつくる作為Ⅱ

高卒ピッチャーがプロの世界で戸惑うことの一番と言えるほど大きな事が、ストライクゾーンだ。高校野球のピッチャーは、投げ損ないでもストライクと言ってくれるから楽になる。ストライクゾーンに来た球をボールという主審はまずいない。逆にボールゾーンをストライクと言う主審は一試合の中で数多い。ピッチャーもキャッチャーも打者もベンチも観客でさえボールと思っているものを主審だけがストライクと言う。いや、主審もボールだと思っているのかもしれない。高野連が広くとれと言っているからストライクコールしているのかも。この広いストライクゾーンは、観ていて本当に不愉快だ。

 

2019-5-15 ベストプレーが生まれる瞬間 一球への集

その一球に対する集中で、一歩目が大事となってくるのだが、意思を持って集中しようとしても、思い通りに集中することができるものではない。そして、1歩目を最適にするための、集中度の高い時とベストの一瞬をマッチさせることが難しい。調子がいいと感じる時は、この集中がうまく行っているという時を言うことが多いように思われる。調子がいい時は集中力が高く、ゆえに調子よく感じ、体もうまく動く。集中力が高い時は、体の動きに限らず、閃いたり、思い出したりという啓示を受け、こんな楽しいことはない時間だ。

 

2019-5-16 俺のセンスについて来い ハイセンス9人によるゲーム展開

ハイセンスな選手間では、その時のひらめきによって、通常ではやらないプレー、あるいはベストタイミングのプレーを選択することがあり、それを感じてもらい、ファインプレーへとつなげていくことができる。こいつならこれくらいやってくれる。反応してくれる。あいつならやってくるかもしれない。フォローしなきゃ。というものだ。例えば、あいつならオーバーランの選手を刺しに来るからベースへ入ろう。あいつは、牽制で刺そうと狙っているはずだ。タイミングを外さないようにしよう。あいつは絶対、次の塁を狙うはずだから、送球もそちらに行く。俺も進塁しよう。あいつはこの場面なら転がして1点獲ろうとするだろう。バットに当たった瞬間スタートを切ってやる。無言のまま感じ合えることがハイセンス集団だ。

 

2019-5-17 俺のセンスについて来い ハイセンス9人によるゲーム展開Ⅱ

サッカーのように、流れのスポーツは味方のセンスが合うことが生命線となる。相手の力量やセンスを感じ取り、ギリギリのプレーをしなければ、相手の裏をとったり、相手より半歩前に出ることができない。中田のキラーパスは、味方がそこに反応しなければ、どこに蹴ってんだよという凡パスになってしまう。だから、中田のレベルについて来られるハイセンスな受け手が欲しいわけだ。それがうまく行かない場合は、中田はもどかしく、いつも声を出し、こう動け、こうしろと怒鳴るように指示することになっていた。ワンプレーごとに間がある野球でも、記録に表れなかったり、ムードを一気に変えるようなゲームの大きなポイントになるプレーは、ハイセンスなファインプレーによることがよくある。

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