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野球には速筋繊維 瞬間最大筋力 壊れやすい性質 野球選手はタバコを吸う

2019-7-8 ギリギリに張りつめるアスリートの体づくり

これがバットに球が当たっていれば、ケガには至っていない。本人はバットに当てるつもりで振っており、バットに当たればその衝撃で体ははね返される。ところが、当てるつもりが空振りしたものだから、体勢が崩れてしまい、体が予想していない動きをしてしまう。思いもしないひねりが加わってしまったという状態だ。もう一段あると思った階段がすでに上りきっていて、踏み外した状態とも共通する。あの時は膝を痛めやすい。ただ、このケース、振り逃げに走り出した瞬間に痛めたようにも見えるし、空振りでケガし、1歩目を踏み出す瞬間、痛みが走ったようにも見える。本当の理由はわからない。バットに当たっていればケガはなかったが。

 

2019-7-9 ギリギリに張りつめるアスリートの体づくりⅡ 短い時間に最大の筋力を使う

スポーツ選手として張りつめている体が負担させているということがあげられる。陸上短距離の選手がレース中、足に異常を発してレースをやめるシーンをよく目にする。毎日、走るための体づくり、走るための練習をしている100メートルの選手がスタートして数十メートルで棄権するのはどういうことか。これは、だらしないという話ではなく、逆に100メートルを最も良いタイムを出すためにギリギリの体づくりをしているから起きてしまう。そのレースに照準を合わせ、ギリギリの体をつくって臨む。体力、筋力を鍛え上げピ、リピリと今にも切れてしまうくらいピークに張りつめている状態にもっていき、緊張感のある中で、瞬発力を効かせ、短い時間に最大の筋力を使うことから異常が発するのだ。

 

2019-7-10 ギリギリに張りつめるアスリートの体づくりⅢ 野球には速筋繊維

野球選手は1試合の中で本気で走る距離も時間もたかが知れている。必要なことは短い距離を瞬間的に速く走ること。そのために必要な体で、長距離を速く走ることはできない。野球選手で長距離を速いタイムで走ることができる選手はいない。瞬発力を要する野球では、長距離を走るに適する筋肉より、瞬発力を出す筋肉をもつ者しか一流になれない。速筋繊維、遅筋繊維といわれるものだ。体をでかくする場合もこの筋肉を持つ者がなれる。野球選手にとって優秀な筋肉、体格は、長距離を走れるようでは、だめなのだ。若い頃、松井稼が、キャンプ中、球場から宿舎まで走って帰る練習を映し出していたが、とんでもなく遅いとスポーツ番組が伝えていた。筋肉マンで、バネのある松井は野球選手としては最高だ。脚も速い。しかし、長い距離は全く駄目なのだ。今まで、バネがあり足の速い奴を、実際いろいろ見てきたが、共通して長距離は全く駄目だ。短距離は速いのに、長距離は、誰よりも遅くなる。

 

2019-7-11 ギリギリに張りつめるアスリートの体づくりⅣ 大きな力を発揮する一方、壊れやすい

体をでかくする行為をし、パワーをつけ、強いスイング、強い球、といった基礎能力を伸ばすことは長い距離を走る能力を阻害するものなのだ。野球に長い距離を速く走る場面はない。日ハム・大谷、ソフトボール・上野は走ることが苦手だったそうだ。大谷は大嫌いと言い、上野もそうだと言っていた。そして、この体をでかくする素質がある体は、横に広がる筋肉であり、これは速筋とか、白身の筋肉ということになり、瞬発力に長けた筋肉となる。この筋肉は、瞬時の力の入れ所で、パンと張りつめていたものが、ちぎれやすいという性質を持つ。

 

2019-7-12 ギリギリに張りつめるアスリートの体づくりⅤ 野球選手はタバコを吸う

20数年前、たまたま巨人の移動バスの後ろに車をつけたことがあったが、そこかしこの窓から煙がもくもく、手にたばこが見えたことには驚いた。野球選手はこんなにタバコを吸う選手がいるのか。と。つまり野球で上達する体質、勝つ素質のある体質をもつ選手は長い距離を走る必要がなく、また、走ることができるような体質でもだめ。野球に長い距離を走る場面はなにのでたばこを吸っていてもその弊害が確認できず、たばこは当たり前だった。6大学でも昔は、神宮での試合中、ベンチで選手達はタバコを吸っていた。

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