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U-18総括 タイブレーク制 中継プレーの大事ダイジェスト

2019-9-9 高校生の世界一を目指す戦い

U-18は、その名の通り18歳以下で区切って年齢制限を設けている大会だった。日本は18歳以下となると、高校野球、つまり高校の野球部に所属している選手の中から選ぶということになる。というのも、日本の野球システムは高校の野球部で技術を向上させるということが一般的であり、というより、ほぼそれしか方法がない。クラブチームやプロの下部組織は未発達なので、野球をやるという判断をした中学生はどこの高校でやろうかという選択になる。

2019-9-10 相手がいくら強くなろうと負けねーよ U-18、高校生の世界一を目指す戦い

さて、そこで人選だが、今回のチームは左打者が多かった。そして左ピッチャーが2枚だった。さらに、ショートの選手が多く、本職の外野手は2人というものだった。台湾戦は急造外野手が捕れる打球に頭を越された。韓国戦では本職でないファーストが後ろにそらした。これらを阻止できていれば、展開はどうなったか。チームとしてこういう場合どういうプレーを選択するかの確認ができていないのだろう。一流が集まる弊害だ。ハイセンスな選手なら言わずともできるだろうと思ってしまい、大事なところでミスが出る。だから一つのチームから選出した方がいいという見方もできる。一つのチームなら日頃から戦い方を統一しているからだ。ピッチャーは各チームから召集し、野手は日本一チームで結成とかいうほうが、強い場合があるだろう。これはトップ代表にも見られる。

2019-9-11 タイブレーク制度で気づいたことⅡ

それは、1,2塁でのバントは難しいからだ。フォースプレーである1,2塁のバントは難しい。守る側からすればタッチプレーの場合より時間に余裕を持ってプレーができる。逆に攻撃側からすれば相手に余裕を与えてしまうということは、難しいということになる。バントしてフィールドに打球が転がっている時間を長くしなければならなくなる。フォースプレーだと塁が埋まっているということであり、ファーストはベースにつかない。ランナーが1,2塁の時は、ファーストはベースについて牽制に備えたり、ランナーを引きつけたりする必要がなくなってくるのだ。それは2塁にランナーがいることで、1塁ランナーは自由な走塁ができなくなるから。ファーストは、ベースを空けても平気なわけだ。

2019-9-12 見過ごされる中継プレーが試合を決める

このケース、ランナー2塁で外野の頭を抜けたのだから、2塁ランナーは楽にホームに還ってくると普通は思う。だから、セカンドは1点を諦めて、打者走者の3進を防ごうと3塁に投げたのであろうか。中継プレーのミスと言い切れないとはいえ、相手の走塁がうまくない時に中継に入った選手がランナーの動きを把握できていれば、と思うがそれも難しいか。あとは、声の連携となるのだが、大観衆の声にかき消され、中々、それも難しい。沖縄尚学としては仕方がないプレーだったのかもしれない。このプレーは冷静に振り返ると、仕方のないものだったという判断はできる。だが、甲子園に出るようなチームでも、中継プレーが鍛えられていないという印象を毎年受ける。

2019-9-13 勝敗の責任は使う監督 U-18、高校生の世界一を目指す戦い

偏ったポジションの選手が集められたこと、左打者が多かったこと、左ピッチャーが2枚だけだったこと。そして、左ピッチャーが出てきても左打者が上位を占めていた打線が、右ピッチャーとなった韓国戦に右打者の西がいきなり5番に座るという首をかしげたくなる起用があった。

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