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野球界の専門用語 野球の他の競技と決定的に違うこと 記録はあくまで付録 道具がいっぱいある野球 今週のダイジェスト

2020-1-13 スポーツ界の専門用語 野球界の専門用語

スポーツ界や武道の世界から専門用語が一般になることは多い。競馬界から勝負服、プロレス界からガチや秒殺、相撲界からはうっちゃり、など。とったどーは猪木の名言のパロディだ。他にもきっとあるのだろう。野球界からはあるだろうか。舞台を降板とか、大臣を続投とか、は野球用語だろう。舞台は板から降りないし、大臣は投げない。ピッチャー交代のマウンドから降りることをプレートから離れるに例えて降板、交代してもいいタイミングでも投げ続けることを続投だ。トップバッターや代打、クリーンヒット、外野、置きに行くも一般用語となっている。

 

2020-1-14 野球の他の競技と決定的に違うこと3つ目Ⅱ

そして本来、対戦と呼ぶのであれば、勝ち越した方が優秀であるはずだ。つまり、投手と打者の対戦であれば5割超抑えれば投手の勝ち、5割超ヒットすれば打者の勝ち。5割丁度なら引き分け。しかし一般的には3割打つと打者は優秀とされ、対戦としても打ちこんでいると評価することが多いもの。マウンドからホームベースまでは18.44メートルと規定されている。たとえば、これを1メートル伸ばしても1メートル狭めても、今の野球概念を大きく変えることになるだろう。1メートル伸ばせば、首位打者は毎年5割を超えるかもしれない。

 

2020-1-15 野球の他の競技と決定的に違うこと3つ目Ⅲ

そもそも全く違う行為をするピッチャーとバッターが勝負しているかと言えるのか。かつての簑島VS星稜やPLVS横浜、または10.19決戦、WBC決勝、または、大野VS槙原、田中VS斉藤、といった、名勝負とはチーム同士の拮抗した展開、ピッチャー同士の投げ合いが本来の名勝負といえるものなのだ。サッカー、ラグビーなんかはひとつのボールを奪い合う。守りが得意な人と攻めが得意な人がおり、任務は違うものの守りの人が攻めてもいいし、その逆もしかりだ。相手陣地へボールを進める行為を攻める選手がし、ボールを自陣から遠ざける行為を守る選手がしている。守る側の選手にボールが渡れば、この瞬間、行為が逆転することになる。対戦と言える。

 

2020-1-16 野球は勝つためにやっている 記録はあくまで付録

野球はチームの勝敗を競う競技だ、スピードボールの記録やホームランの記録はあくまで、勝利のための手段であり、その数字の優劣はいわば、おまけにすぎない。長距離走もレースとしての勝敗が絶対とは言え、勝敗そのものは記録であらわされる。それが道具で生み出されているということになると、一考せざるを得ない事柄だ。

 

2020-1-17 厚底シューズ禁止 道具がいっぱいある野球はもっと大変

一旦公式にこう発表したからにはそれによる記録は参考へと変貌するのだろう。かつての水泳で禁止となったウェットスーツの時の再現だ。テクノロジーは進化しており、それを否定することはできないという言い分もある。確かに、それもそうだ。いつまでも道具を同じ仕様でやれというのも無理な話で、進化して当然だ。じゃあどこからダメなのか、今までの人は不利じゃないか、となる、この加減を納得できる形で制約しないといけなくなるわけだ。勝ち負けだけに注目するなら、競技が面白ければいいということになるが、陸上競技は記録と切っても切れないのだから、道具次第で大きく変わっていては大問題なのだ。道具が多く介在し、道具に技術の多くを頼ると言っていい野球などはもっと大変だ。さらに、球場の大きさに決まりがなく、人間の恣意で細かいルールがしょっちょう変わるのだから個人の記録を比べるのは無理なはずだが、一旦数字で示されると、強力な根拠になってしまうので他の要因を排除して優劣をつけてしまう。そして、タラレバが常に野球談議には欠かせなくなり、思い入れや見方で自論の巷と化す。逆にロマンとして、ファンを熱くさせもする。

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