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ポールに当たるホームラン 若くしてクビのプロ 勝負の行方それはラッキー 今週のダイジェスト

2020-11-30 ドームなら天井までポールをつなげればいいじゃない

同じく表現において、ポールに当たるホームランに「切れるか、どうだ?入った!」としているのだが、ポールに当たってグラウンドに落ちるホームランは入っていない。入ったというのはスタンドに入った、を言っているのだろう。だからポール直撃して落ちた先がスタンドならいいが、戻ってきたものは入っていないだろう。ホームランゾーンに入った、を言っているのか、いいや、言ってはいまい。

 

2020-12-1 若くして幾人もクビを切られるプロの世界

2010年の日本シリーズ第7戦で日本一を呼び込む三塁打を放った。三塁ベース上で万感のガッツポーズをしたのだが、もちろん日本一が近づくタイムリーにガッツポーズをした、ということもあるが、同時に、自分の評価もこれで上がり、来年も野球ができる、というものに見えた。岡田は育成で入団した選手で、入団時にすでに家庭を持っており、どうしてもプロで勝負したい、2年でだめだったら、きっぱり野球をあきらめ就職するから、と家族の反対を押し切り単身赴任で入団した。当然、育成枠なので薄給だ。すでに子供がいた岡田にとっては人生の大きな決断だっただろう。三塁へ滑り込んだ岡田は立ち上がると顔を上げないまま万感のガッツポーズをした。これも、ファンに向けてや、高く拳をつきあげるというものではなく、下に叩きつけるようなものだった。この時、笑顔は一瞬だけでチームは大騒ぎしている中、三塁ベース上の岡田には笑顔が消えていた。だから「よし打ったぞ」や「これでリードした」や「これで勝てる」というものではなく、「これでまた契約してもらえる。まだ野球選手でいられる。」という方が強く見えた。

 

2020-12-2 運も勝負のうち 意図していないのにうまく行けばラッキー

また、野手はファールゾーンでなければどこを守ってもいい。ライトで起用された選手がファーストベースについていたっていいのだ。だから、野手の間に落ちないところに守れば、詰まって落ちた当たりも防げるのだ。いわゆる定位置というのは、野手の間がなるべく広がらないようにする位置の事で、打者の傾向でポテンヒットになりそうな所へ移動したっていいのだ。最近は大胆なシフトをとるケースが多くなっている。ラッキーと表現されるのは意図していないプレーがうまくいったからだ。運も勝負のうちだからタラレバは許されないのだが、うまく行った側が本意でないのに利益を得たならば、ラッキーと、逆の立場からは不運と表現してよさそうだ。

 

2020-12-3 イチローが危惧した野球の行方Ⅲ

国際戦の選手を選考する際、失点しないことを考える。まず何よりピッチャー陣を形づけて戦うか、を考えそのバッグには誰がどのポジションに入るか、そして武器がある選手をどう配置するか、武器とは脚や肩、守備力やパンチ力といったところ。ホームランだけに特徴がある選手は選びづらい。DHに据えるか、レフトあたりに入れて、守備に目を瞑るか、くらいで構想に入れる。そういう選手はせいぜい1人だろう。守れない選手を2人もグラウンドに立たすことはできないし、代打として召集しようにも人数制限があるので、ホームランが特徴の選手を2人選ぶことはしづらい。

 

2020-12-4 審判に握られた勝負の行方

敵ではない人間、公平な立場にあるはずの人間に勝負の行方を握られてしまう。どんなにトレーニングを重ねようとも如何ともしがたい相手にこれまでの費やした時間を無にされてしまうようなことは不運としていいだろう。他には観客に捕球できそうなフライを妨害されてしまうということも不運としていいだろう。良い当たりが野手の正面をついたり、デッドボールになりそうな投球を避けたのにバットに当たってしまったというようなプレーの中で起きる意図していないことは不運ではない。それも勝負のうちだ。

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