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グラウンドでのもめ事 ドラフト史上最大のドラマ 今週のダイジェスト

2020-9-14 グラウンドでもめ事が起きると全員が出てくる理由

怒った選手は相手に向かって行っては、あとはケンカするしか方法がなくなる。たとえ手をあげなくても口論をしなければいけなくなるし、暴力沙汰になれば相手にケガをさせる場合もあるし、手負いの身となりかねない。だから、怒った選手を慮り、みんなで援護に飛び出すのだ。放っておいたら立場がなくなる。ケンカというものは誰か介入して仲裁してくれないと、おさまりがつかないものだ。第三者が入ると、一気に冷めるということがある。

2020-9-15 番長・清原も相手を殴ったことはない

その清原も死球を受けるとまず、相手をにらみ、一喝する。そして、足が速くないのでピッチャーへ向かうことをしない。走って向かわなければ、両軍から選手が飛び出し、キャッチャー、主審が止めるので、この時点でもう殴ることはできない。しかも、殴るということはできればしたくない、あるいはできないので一喝することで両軍選手が入り乱れるのを待っている意図もある。そして、清原のこういうシーンが目立ったのも年下の選手が多くなった巨人時代からで、先輩ピッチャーにまで向かうことはまずない。

2020-9-16 ドラフト史上最大の人間ドラマ

ドラフトは毎年、人間ドラマを生み出す、それだけでひとつのコンテンツになるまでの興行となったが、その中でも最大の人間ドラマとなった清原と桑田のドラフト。このドラフトで清原が巨人入りしていたら、あるいは入団しないまでも、せめて指名さえしていれば、のちの逮捕もなかったのではないかと思われてくるほどのものだ。それがどうして起こったかというと。

2020-9-17 ドラフト史上最大の人間ドラマⅡ

桑田に至っては4月1日生まれなのであと1日というより、数時間誕生が遅く、4月2日生まれだったら清原より1学年下ということになる。それでも1年生で夏全国制覇をしたのだから、中学生が全国の高校生を破ったとも言えるほどだ。この2人の進路が大注目された85年、昭和60年のドラフト。桑田は早くから早大進学を表明。清原は巨人入団を切望という、図式だった。この2人のそれぞれの意識がプロ側への戦略にも大きく影響し、ドラマを生み出すことになる。

2020-9-18 ドラフト史上最大の人間ドラマⅢ

球界の盟主の座を守りたい巨人はこの西武の勢いを警戒していた。西武が早大進学を表明していた桑田を強行指名する可能性があると事前に察知するのだ。清原は各球団が重複しても指名してくるのは明らかだ。もし清原を西武が抽選で引き当て、桑田も2位で強行指名して一本釣りでもされたら、最も注目の選手2人を同時に持っていかれ、話題の中心を西武にさらわれてしまう。しかも、スター性があり活躍の可能性が高い2人が、ONのような存在になったら球界の盟主の座すら持っていかれかねない。最悪のシナリオだけは避けたい巨人はリスク回避として清原指名を断念。ドラフト当日、桑田1位指名に舵をきった。

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