2021-11-15 変遷するユニフォームの着こなし 懐古主義
最近のユニフォームはゆるく、ダボっとして着ることが多い。ズボンは引きずるくらいで裾に土の跡がつくほどだ。機敏に動くことが要求されるスポーツ選手にこれはプラスに働くとはとても思えないのだが、他の着こなしとの動きの差を実感しないのでその着こなしなのだろう。ソフトバンクのマルティネスは一昔前の体にフィットするタイプのズボンの着こなしだ。日ハム時代からこのタイプのユニフォームを履いている。最近はちょいちょいこの着こなしを見るようになった。オリックス・杉本も懐古している。
野球中継で「今のは変化球系ですよね」というアナウンサーがいた。変化球に”系”と表現するアナウンサーがいるとは。変化球に系はない。一般にそのピッチャーの最高のスピードが出る球がストレートであり、多くのピッチャーはそれをフォーシームとして投げる。それ以外は変化球となる。たとえ本人がストレートを投げたのにそれが変化してしまえばそれは変化球となる。
ヤクルトが日本シリーズ進出を決めた時、高津監督は「必ず日本一になります」
と言っていた。勝負事に必ずはないから試合をして優劣を決めるのにやる前から必ずと言ってしまっている。チームで勝つぞーと信じて心を一方向にするのはわかるが、他人に対して勝つと約束しても勝負はやってみなければわからない。本人たちもよく「勝負事だから」とか「勝負はやってみなければわからない」と言っているくせに。
予算をかけられる私立の強豪校はエース級が3枚も4枚もいる。だから、エースが完投などとはせず、中継ぎや抑えを用意したり、登板間隔を空けたりといったことが可能となる。したがい、今は控えとは言わなくなった。エース番号を付けたピッチャーが最もチームで力のある大黒柱のピッチャーとは限らない。背番号をブラフとした作戦をとっているチームもあるだろう。10番をつけたピッチャーがこんな速い球なげるんだったら1番はもっとすごいのか、というような恐怖を与える作戦だ。
野球のレベルとはピッチャーのレベルを言う。ピッチャーが変わることでそれに合わせるのが打者だ。つまり打者のレベルが上がるということは、ピッチャーに適応するということになる。そして、その打者に合わせて守りが変わる。打者が変わり、ピッチャーと守備が変わることで走塁がそれに合わせることになる。こうしてレベルが上がり、そのレベルは体がでかくなることで達成される。
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