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喜びを爆発させるオリンピック ガッツポーズを禁ずる理由 史上初の1年生サヨナラホームラン 勝利とは投手起用 今週のダイジェスト

2021-8-9 喜びを爆発させる選手たち 積み重ねた苦労が実る瞬間 オリンピック

オリンピックはスポーツの祭典という言い方をする。日本には元来スポーツというものがない。日本発祥のスポーツと勘違いされる剣道、柔道、相撲など全て、心と体を鍛錬するもので、勝敗を目的としていない。体を使った勝負を目的とするスポーツとは性根が違うのだ。柔道はオリンピック競技に採用され、テレビや新聞、雑誌でスポーツの括りで伝えるのでスポーツと勘違いされる。

 

2021-8-10 ガッツポーズを禁じる理由

そして、喜ぶことは器が知れる、ということがさらなる理由。上手くいったのに喜びもせず、すましていたら相手は喜びもしないのかよ、と不気味に思う。今のでさえ、うれしくないのか、まだまだ実力があるということか、底が知れない、という不気味さを感じ取る。そして器が知れるということは勝負師としては無様だ。試合に勝ったわけでもなく、その程度の成功で喜んでいるのは無様に映る。相手への配慮から派手に喜ばないのだが、逆に言うと、喜んでいる姿を見た方が相手の器が知れるのでやりやすくなる。

 

2021-8-11 横浜高校 史上初1年生の逆転サヨナラホームラン

逆転サヨナラホームランが今大会1号となった。1年生のサヨナラホームランは史上初だそうだ。2018年甲子園、済美と星稜の1戦ではタイブレークの末、飛び出したサヨナラホームランが史上初の逆転サヨナラ満塁本塁打と表現されていた。史上初は言い過ぎだ。史上初ということはこれまでの長い高校野球の歴史の中でという意味になってしまう。これまではタイブレークなどなかったから、この難しく珍しい現象である逆転サヨナラ満塁ホームランがなかったのだ。これをそう表現してしまうと、これから9回もしくは通常の延長で飛び出した逆転満塁サヨナラホームランが2番目に甘んじてしまう。正真正銘なのに、1番の栄に浴さない。逆転サヨナラ満塁ホームランではあるけれど、史上初は言い過ぎだ。シチュエーションがまるで違うのだから過去のものとは比べられない。

 

2021-8-12 勝つことは投手起用で決まる

投手継投がうまくはまり、完封リレーでアメリカを下すに至った。最後になってやっと、自チームを有利に導くべく継投になった。もっと細かくつないでもいいくらいだった。大野を余していたし、青柳も働きどころを見極めれば、ワンポイントでいい。最も大事なのは先頭を抑える采配をするということだから、そこに最善のピッチャーを充てればもっと違う使い方になったはずだ。

 

2021-8-13 ピッチャーへコンバートはない できるならはじめからやってるから

プロに入ってからピッチャーに転向する選手はいない。それは野球ではピッチャーが一番大事なポジションであるため、そこをやる能力があるならプロ入り前にやっているはずだからだ。高校生は逆がある。入部してから今までピッチャーなどやったことがないのにエースになるというもの。それは、高校生は成長期だから体の成長と練習を重ねることで飛躍的にボールの質が良くなり、打者を抑える球を獲得したのでピッチャーやってみろ、となる場合だ。ザラにある。それは、高校生は成長期だから体の成長と練習を重ねることで飛躍的にボールの質が良くなり、打者を抑える球を獲得することはザラにあるからだ。成熟したプロの選手ではこのようなケースはない。だからコンバートというのはよりやさしいポジションへ移ることを言う。

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