ホームランと判定してしまうとその時点で走者も守りもプレーを中断してしまう。そのあと、ホームランでなかったとなってもどの時点に戻るか判断が難しくなるわけだ。プレーを続けていたら中継プレーを失敗していたかもしれないし、走者が転んでいたかもしれない。だから、見直しの機会がある今はこういう場合はインプレーを指示しなければいけないことになる。
2022-12-20 走塁は27メートル先へ進めるか0メートルかの判断
野球の走塁は27メートル先に行けるか、間にあわないか、で判断する。26メートルまでは行けるからそこまでは行っておこう、という判断は通用しない。わずか数センチベースの手前でタッチされても、アウトはひとつ増え、ランナーが1人少なくなる。逆に全く進塁など不可能と最初からあきらめてしまえば、アウトは増えず、ランナーは残り、進塁を狙った積極プレーによるタッチアウトの時よりは得点確率は高まる。
まず、ひとつに塁間とひと口に言っても、それぞれで出発点が違う。打者に関しては右打者だったらベースより後ろからスタートする。逆に左打者はベース手前からスタートできる。ベース後ろから、つまり27メートル超のところからスタートすることを義務付けられているのは右打者だけだ。左打者と走者は常にベースより前にいる。つまり塁間を縮めてスタートできる。野球最大の理不尽、右打者不利という現象だ。
2022-12-22 必死に走るランナーと見ているだけのランナー
走塁はダイヤモンドと言われる四つの塁を走るので一塁へ向かっているランナーと三塁へ向かっているランナーでは逆向きになる。二塁へ向かうのとホームへ向かうのが逆になる。逆向きに走るランナーが同時に存在するので、ボールに近づいて行くランナーと遠ざかっていく動きをするランナーが生まれることになり、このため必死に走る一方で止まっている、という現象が起きるわけだ。
2022-12-23 プロと素人の差がないスポーツ、野球 傑作選2015年5月20日
野球は道具を多く使う。だからお金がかかるスポーツだ。サッカーはボール一個で技術が磨けるので貧しい国でも盛んになり、世界中で楽しまれる。野球は、お金がかかるので世界中誰でもというわけにはいかない。いかにもアメリカ発祥らしい。その野球。ピッチャーはボールに自分の意思を伝え、打者はバットに自分の意思を委ねる。すると、投手がプロ、打者が素人という場合、素人が打つことが可能だ。