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イチローが危惧した野球の行方Ⅵ

2020-10-22 イチローが危惧した野球の方向

2020-11-19 イチローが危惧した野球の方向Ⅱ

2020-12-3 イチローが危惧した野球の行方Ⅲ

2020-12-10 イチローが危惧した野球の行方Ⅳ

2020-12-24 イチローが危惧した野球の行方Ⅴ

成功確率が3割にも満たない打つという方法をなぜ選択するか。

脚の速い選手を並べて、セーフティーバントや内野安打を狙って、塁に出れば脚を生かして

得点する。

ファール、選球の技術を高めて、球数を増やし、相手ピッチャーをバテさす。フォアボールを狙って

塁に出て得点する。バント、盗塁、スクイズ、エンドラン、ゴロゴー、待球を組み合わせる。

これらの成功確率が3割のバッティングに劣っていると判断しているのだろう。

また、野球とはまず打つということを前提に作られたスポーツであり、それを放棄した

野球を展開したことがないため、新しい戦法へと転換する意欲に欠けているから。

そして、その作戦を選択するのは相手も同じだから。

そして他の方法が見当たらないから。

状況に合わせて、過去の例から倣って確率が高い戦法を選択することになる。

選手の特性を加味して選択する。

プロの野球はいろいろの事情があるが、個人のバッティングを優先して打って、点を獲る野球だ。

巨大化が進み、球場の広さやルールが変わらなければ、

ただでさえ打つことだけの作戦になりがちなプロの野球が大味な試合になる。

一昔前のアマチュアが金属バットを使っていたころのような10点ゲームも当たり前になるかもしれない。

MLBではホームラン合戦という様相だ。

野球の本来の面白さはホームランの応酬ではなく、戦前に分析したこと、机上で計算したことを

現実に施し、その戦略がハマり、頭で考えたことが体を使うスポーツに適用され、

その通りとなることにある。ばくちの野球は面白くない。

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