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甲子園、オリンピック、イチロー大記録 今週を振り返る

2016.8.8甲子園大会がはじまった今、シード校の存在とは

たとえば、私が暮らす東京では、2014年春のセンバツへ、はじめて公立高校が選ばれた。小山台高校は、秋の東京大会で堀越、早実という東京の古豪で強豪を実力の差でたたいてベスト8へ進出した。ベスト8で敗れたものの、強豪校を倒した実績、進学にも力を入れている学校ということ、練習環境にめぐまれていないこと、といった理由でセンバツ出場となった。しかし、この選ばれた理由を好意に捉えれば、高野連の多くの高校にチャンスが与えられる処遇となるが、逆に、見れば、地方大会でベスト8までしか進めず、練習もさほどやっていない高校が選ばれたということになる。

 

 

2016.8.9イチロー大記録臨時特集 イチローさんの記録と記憶

日本球界では、3000本を超えているのは、80年以上で張本だけ。それを、MLBの舞台だけで3000を達成してしまった。イチローの記録は、塗り替えるとかいう程度のものでなくどれも完全に凌駕し、一気に遥か彼方にそびえたつ。誰も次に続こうと挑戦する気すら失せるもの。先日、テレビ番組では、ザキヤマが「旨いものを口にして、おいしいって言うより、イチローさんのことをすげーって言っている事の方が多いんじゃない」の発言には大いに笑わされた。

 

 

2016.8.10オリンピックに高校野球にイチロー大記録

大野は、一本で決めてみせた。こちらは大逆転というわけではなく、実力通り全ての相手に多彩な技をかけ、そして投げ、日本の一本をとる柔道を実践した。最近の柔道は、ルールがよく変わり指導狙いの戦術やポイントを取るための戦い方が考案される。戦況や相手によっては攻めることはしないのだ。あるいは、攻めてるようにだけ見せたりする。そこを大野はポイントを取りリードしていても攻め、一本にこだわっているようだった。勝ったあとの表情やインタビューも日本柔道復活、本来の柔道のおもしろさのために戦ったといった感じも良かった。ニコリともせず、内容には満足していないと。優勝がもっとも期待される立場にありながら、期待される結果を出しただけにとどまらず一本という日本柔道のあり方まで見せつける見事な戦い方。

 

 

2016.8.11高校野球でのシード校の存在とはⅡ

予算、設備、指導者、選手、支援者と環境がなにもかも違う。同じなのは高校生というだけ。公立高校や中堅強豪校は高校生活の中の部活動という位置づけだろうが、私立の名門は、部活動などという表現ではあてはまらないプロ養成機関や野球専門学校となる。これらのチームが、同じトーナメントでくじ引きというのは公平性を重んじて、かえって公平とはいえない仕組みともいえる。

 

 

2016.8.12人類の可能性への希望だ。内村連覇

ベルニャエフは採点に無駄な質問と一蹴し、内村の鉄棒に脱帽していた。これぞスポーツマンシップだ。私もベルニャエフの鉄棒が終わった段階で、内村が負けたと思った。ベルニャエフは不満を口にしてもいいし、周りが少し言ってあげた方が本人が救われる面もある。柔道・篠原の銀メダル時は、日本中が騒いだし、篠原自身にもっと不満や抗議の発言を多くの人が期待していた。そして、内村逆転にえっ?と思った人間が私を含め多くいるはずだから記者がどこかの場面でこういう発言をするのはジャーナリストとして当然だ。いじわるな質問でも心無い質問でもなんでもない。この質問に対する応え方で内村、ベルニャエフのスポーツマンシップが浮き彫りになりスポーツが平和を導く力があることを周知させることになる。そのためにも、あえて記者はこういう質問をして引き出させたわけだ。

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