スポーツは勝負であるから、ルールは神様となる。
ルールは双方に公平であると思われる内容でつくられ、故に厳格に守られなければ、
不公平が生じ、それは勝負と言えないものになってしまう。
2022-2-4 前代未聞の判定2度の覆り高校野球が抗議で覆った
2022-2-9 高校野球はリクエストでなく検証、裏から助言が行われるというシステム
一般に道具の介在が多くなるほど複雑な競技となり、それに伴いルールも複雑化していく。
野球は最たるものでボール、バット、グローブを使い、ベース、球場を用意するし、
複数の人間同士で対戦し、攻撃側と守備側が全く違う動きをする。
これだけの条件が含まれるとルールは複雑になる。
同時はアウトかセーフか。目に見えないスリーフットライン(スリーフィート)。
手首が返ったらスイングとは書かれていないハーフスイング。
アピールがなければそのまま素通りというアピールプレー。
コリジョンだって主観であり、判断が難しい。ボナファイドもそう。
ストライク、ボールの判定すら高校野球とプロでは全然違う。
ボークも国際戦ではあまりに違う。
タッチアップやハーフスイングなど選手側からのアピールがなければ、判定が下されないという怪奇さ。
この複雑怪奇のルールのおかげでプロ選手でさえ、しっかり把握せずだいたいでプレーしている。
一瞬でジャッジをするには複雑すぎるルールのおかげで、以前の日本シリーズでは
ゲームをやりながら、プロの集団がルール規約を持ち出して、監督と審判が協議するという
奇妙な光景を繰り出し、お互いに衆人環視の中、お勉強するという実に滑稽なシーンがあった。
別の日本シリーズでは無死1,2塁からの送りバントが小フライとなり、
サードがわざと落として、ゲッツーを狙った。
この咄嗟の判断に2塁ベースカバーのショートはついてこられず、パニックに陥って、
結局ゲッツーをとれずじまいとなった。
アマチュアでもこの程度は判断がつくのにプロが把握できなかった。
満塁からのインフィールドフライを誰も捕球できないでいると、
ホームベースを踏んだだけでフォースアウトと勘違いして、サヨナラというプレーもあった。
この時、主審はアウトを宣告していたが相手ランナーコーチと監督がすっ飛んできて
審判にアピールの後、セーフとなりサヨナラゲームとなっていた。
ルールを司る審判が勘違いしていたのだ。
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