パワーが有利に働く野球では大きい身体にしようとする。
すると大きい身体を移動させるには消耗度は大きく、しかもそれを長い時間かけて行うと苦しさが続く。
したがい、野球選手は長い距離を速く走ることは苦手だ。
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2021-12-3 ひと冬越えると球速が増す、とは言う人が多い
2021-12-8 ひと冬越えたらと言わず、いつもやってればいいじゃない
2021-12-10 野球選手に必要な体質とマラソンランナーに必要な体質
2021-12-13 野球ができる身体をそもそも持っているのですか
2021-12-14 長距離は走らずとも走る競技である野球 走ることを否定するトレーニング
2021-12-15 走ることは偉いこと、楽をすることは悪、つらいことを克服することは善
2021-12-16 走ることを徹底的に否定する根拠 野球のトレーニング
ある会に参加した時、そこでこんな発表を聞いた。
野球部の取組や戦果を報告している中で野球部の連中が校内で行われた駅伝で好位につけた、というもの。
上位は陸上部が占める中、その次くらいに野球部で構成された数チームがつけたと報告していたのだ。
日頃の練習の成果であるがごとく。
長距離を走るランナーは無駄な肉がなく、小さい選手が多い。
長い距離を走るには、体脂肪率は下り、体重も軽くなる。
箱根で「山の神」と言われた神野は体重40キロ台だったことがあったそうだ。
長い距離のタイムが良いことが、野球に関しては自慢にはならない。
それは、野球が弱いことを露呈しているようなものだ。
強いチームは体がでかい。横に広い体つきが要求される。
もちろん手を抜いて遅く走ってはなんにもならないが、一所懸命走って遅いのなら
運動能力がなくて遅いか、運動能力はあるが、でかくて走れないかのどちらかだ。
強いチームの選手は後者となる。
野球が強くなるために運動能力の高さは要求されるが、その能力は長い距離を走る能力ではないのだ。
体をでかくする行為をし、パワーをつけ、強いスイング、強い球、といった基礎能力を伸ばすことは
長い距離を走る能力を阻害するものなのだ。
野球に長い距離を速く走る場面はない。
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