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本当にこの投げすぎは心が痛い いいピッチャー程ケガのリスクが高まるという皮肉

大本命としてここまできた大阪桐蔭。

大会NO.1ピッチャーの評価そのままに力でねじ伏せてきた吉田の金足農。

吉田が多くとも5点までに、抑えないと勝ち目がない金足農は、

秋田の悲願、東北の悲願、何より選手たちのプライドのために、当然、吉田が投げる。

いや5点でも厳しいか。

本当にこの投げすぎは心が痛い。

 

ピッチャーは必ずケガをする宿命だ。いいピッチャー程、球数も登板数も増えるから

ケガのリスクが高まるという皮肉。

 

2018-8-12 浦和学院が全国制覇へ仙台育英をも一蹴 今年は浦学が埼玉へ2年連続優勝旗を

浦学の左が並ぶ打線が横浜の板川、及川にどう対峙するかをぜひ見たい。難なく打ち崩すということはないはずだ。同様に大阪桐蔭が横浜投手陣にどう対峙するのかも見たい。浦学ほど、左が並ぶわけではないが、主力打者に左が多い。そして、大阪桐蔭は好投手相手に打線がつながらないシーンをよく見かける。だから、右の渡邊相手でもそう簡単には行かないだろう。そして、星稜投手陣や木更津総合投手陣、金足農の吉田、創志学園の西相手ではどう対峙するだろうか。

 

2018-8-13 根尾、藤原に一発が飛び出した大阪桐蔭 本当の戦いはこれから

死力を尽くし、足をつる選手が続出するこの星稜-済美。壮絶だった。史上2人目のサヨナラ満塁ホームラン、史上初の逆転サヨナラ満塁ホームランという紹介があるが、それは違う。タイブレークで出た満塁ホームランなので、無条件に2人のランナーをもらっている。

 

2018-8-13-2 近江-前橋育英はナイスゲーム 両ピッチャーの持ち味が出た接戦

近江投手陣に注目が集まる中、2番手で登場した小柄なサウスポー・林のチェンジアップに右バッターがクルクル回る。チェンジアップと言うが、握りと変化を見ると、スクリューボールだ。まあ、スクリュー、チェンジアップ、ツーシーム、シンカー、パームなどは本人次第で、本人が言えばそれが球種になる。そして、打者に与える効果も同じ場合が多い。その林のスクリューは、腕を振って投げる。真っ直ぐと同じ軌道で打者には近づき、右打者が「よしっ!」と思って打ちに行くとそこから沈む、外へ逃げるといった球で、右打者が見極め出来ない。ワンバウンドする球やベース盤の外に逃げていく球も振ってしまうのは真っすぐがど真ん中に来たように見えるのだ。

 

2018-8-14 常葉菊川 金足農 横浜高校がベスト16へ進出 奈良間と吉田と及川

奈良間は特徴のあるバッティングをする。遠くに飛ばすひとつの技術としてヒッチがあるが、トップに入る寸前、この技術を使う。体重移動を施し、このヒッチにより強く打球を捉える。バットは、手が前に出ていき、ヘッドが後ろによく残る軌道。当たると、今度はヘッドを前に走らせ、フォロースルーが大きくなり、バットが背中につくくらいのハイフィニッシュとなる。かつての和田に似たヘッドの使い方だ。体の使い方は今宮に似ている。体が大きくないので、この打ち方でボールを飛ばしているのだろう。この打ち方は、芯で捉えれば振り遅れても逆方向へ飛んでいくが、詰まる打球も増える。ショート前に転がった弱い打球にダッシュし、捕ってすぐ2塁送球でゲッツーをとった守備に見られるようにハイセンスな選手だ。

 

2018-8-15 浦和学院、横浜高校、大阪桐蔭VS木更津総合投手陣を見たい

根本はこの甲子園では長いイニングは投げないかもしれない。そうなると、話題性は小さい。秋以降はエースとなるだろうから、それから長いイニングを投げるようになれば全国有数のピッチャーとして紹介されていくだろう。すでに真っ直ぐだけで打ち取ることができるピッチャーだから。もっともっと磨いていってほしい。

 

2018-8-15-2 日大三高が力でねじ伏せてベスト16へ進出

真の王者として優勝を狙い、さらには力の差を見せつけるのなら、すべきプレーをサラッとこなすチームとなるべき鍛錬を求めたい。すると、こいつらツエーという印象を与えられる。それだけで、他のチームへのプレッシャーとなる。単にピッチャーが抑え、バッターが打って勝つのではなく、優勝チームには、スキのない野球を見せて、さすがと思わせてほしい。

 

2018-8-16 ベスト8になれば、高校野球最高レベルが堪能できる

報徳学園-愛工大名電

愛工大名電は初戦の白山戦を楽に戦ったので、戦力を計りきれていないというのが実情。報徳学園で注目される小園は、昨年に比べ、だいぶ体がでかくなった。特に、下半身だ。ケツ周りがでかくなり、ももが太くなった。どちらも投手力に不安がありそうで、ピッチャー次第なのだが、愛工大名電としておこう。

二松学舎大付-浦和学院

優勝候補筆頭に推している浦和学院が快勝する。

済美-高知商

この場で4強の一角に上げていた星稜に大逆転勝利を収めた済美だが、投げ続ける山口が、へばっているだろう。打ちまくってきた高知商有利だ。

大阪桐蔭-高岡商

やっとエンジンがかかってきた大阪桐蔭がここは貫禄を見せる。

近江-常葉大菊川

近江の北村と常葉菊川の奈良間の打撃に注目が集まる。投手力が充実している近江が8強へ。

金足農-横浜

吉田次第のこの試合。優勝候補に2番手としたので、期待を込めて横浜が接戦を制する。

下関国際-木更津総合

安定している投手陣と着実に加点する打線の木更津総合が、下関国際を粉砕する。

日大三-龍谷大平安

早いうちに平安投手を日大三が捕まえて、リードすれば日大三ペースになる。平安は細かい野球をするので大型チームに強い。ここは、平安が勝ち上がる。

 

2018-8-16-2本格派のサウスポーには、やはり苦戦する大阪桐蔭

この夏、というより春から苦戦がつづくタレント軍団大阪桐蔭は、左の本格派には、苦労すると見ていたが、やはり高岡商の山田に三振の山だ。こうなると、及川が大阪桐蔭から三振を奪うシーンを見たい。大阪桐蔭-横浜が次戦で実現してくれ。春夏連覇を狙う大阪桐蔭は、昨年、勝ったと思った最後のアウトを中川がファーストベースを踏めず、逆転を許した鬼門の3回戦。昨年と同じ、第4試合で1塁側ベンチというシチュエーションを見事、突破した。

 

2018-8-17 横浜高校と木更津総合が敗れた 金足農と下関国際は快進撃

南神奈川を1強で勝ち上がり、初の3年連続出場となった横浜高校。松坂で春夏連覇したのが、もう20年前。今年は、この場で優勝候補2番手に推した。吉田の立ち上がりを攻め2点を先制したが、その後、2桁安打を放つもののつながらない。2桁奪三振も許し、吉田に屈した。金足農は2本のホームランでまさかの展開となった。8回の攻防で横浜は、ダメ押しにスクイズを敢行したが、決められなかった。出来る球だっただけに、痛かった。対してその裏の金足農は連続ヒットから、送りバントをフライとした。させない投球をしたとは言え、横浜としては大いに助かった。

 

2018-8-17-2 日大三が辛勝 高校野球最高レベルの戦いがおもしれー ベスト8が出揃う

8回、平安の攻撃、ツーアウト1,2塁からセンター前に抜けようかという緩い打球をショートが追いつき、2塁へトスした。しかし、間に合いはしないタイミング。これにセカンドは目一杯、体を伸ばしアウトにしようとしたが、ハナから無理のタイミング。平安は、2塁ランナーをそのまま、ホームへ突っ込ませた。ボールを持ったセカンドが本塁へ送球。このプレー、セカンドは良く反応したとも言い切れない。元々、セカンドフォースプレーは無理なタイミングであり、2塁ランナーがホームへ突っ込むことは頭に入れておかなければいけない場面。それにしては、送球まで時間がかかっている。悪い体勢の中、ストライク返球した送球は良かったが、ファインプレーではない。したがい、平安から見たら、スキを突いた走塁とも言い切れない。暴走に近い。

 

2018-8-18 高校野球に捨てるところなし。ベスト8の戦いはおもしろい。

事実上の決勝戦、大阪桐蔭-浦和学院。ここで当たってしまうのが惜しいとの見方もあるが、元気なうちにがっぷり四つでぶつかった方がいい。共に投手陣が豊富なので連戦でも疲弊しないが、3試合をこなして状態が上向いている大阪桐蔭と、余裕を持って2戦をこなして、ちょうどよい調整になった浦和学院が、ここでぶつかるのはベストのタイミングと言える。4強と見ていたうち、横浜と星稜が消えてしまい、またここでどちらかが消えてしまう。この場で大会前から筆頭として推している浦和学院が、初戴冠へ、最初のヤマを越えるだろう。

 

2018-8-18-2 2度目の春夏連覇へ視界良好 大阪桐蔭が充実 大阪桐蔭-浦和学院

甲子園に来て、試合を重ねる度に、調子が上向きになってきたような大阪桐蔭。優勝候補の浦和学院をコールドの点差で余裕を持ち、さらに次戦へ弾みをつけた。これは、春夏連覇へ追い風だ。4本のホームランに主軸2人のピッチャーの快投。地方大会から続く浦和学院の打撃なら大阪桐蔭も打つと期待した。だが、根尾のスライダーにねじ伏せられた。速い真っ直ぐが頭にある中で、あの切れるスライダーはついていけなかった。こんなピッチャーは普段から対戦経験を重ねられないので、一発勝負では連打が難しい。ベストのタイミングで当たったと思われたこの一戦も渡邊を主戦で使うなら、日程が詰まってしまった分、浦和学院は苦しかったか。ピッチャーの順番も残念に映った。

 

2018-8-18-3 済美が逃げ切った 9回の攻防 勝負の分け目は一瞬

金足農は、佐合のスライダー、林のチェンジアップに翻弄され、最終回リードを許した状況では近江の勝利かと思われた。特に、5回の頭からスパッと代えてきた林のカーブとチェンジアップには、内、外へ散らされ、まったく合わず、追いかけていた。林のはチェンジアップというより、スクリューボールだ。ところが、最終回に2連打で無死1,2塁とすると、一気に試合を決めた。無死1塁からバントを選択するのが大方のとる戦法だろう。この場面もバントをしようとしていたが、1球、1球作戦が変わり、バント、バスター、強打で1,2塁とした。これがうまくいったことが大きかった。

 

2018-8-19 金足農VS日大三高 済美VS大阪桐蔭 ベスト4はどんな戦いになる?

大阪桐蔭も三高同様、地方大会で危ない試合があり、甲子園でも相手に恵まれた。試合を重ねるたびにチームの状態がよくなり、事実上の決勝とみられた浦学戦は楽な展開となった。この楽にさせたのは、渡邊のバラつきと、3回の判定有利の場面が大きかった。済美は大阪桐蔭投手陣からは、点を奪えない。山口が大阪桐蔭を抑えられるかに尽きる。厳しいと思われた史上初、2度目の春夏連覇が現実味を帯びてきた。

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